林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

尼崎事件の被告の死刑に反対する理由。

いつもありがとうございます。林雄介です。

尼崎事件について調べないで下さい。北九州監禁殺人と同じで、一生モノのトラウマになります。

裁判が確定していない段階で、罪についてコメントすべきではありませんが、行方不明者が30名以上との報道もあり、日本犯罪史に残る残虐非道な事件といえます。絶対に尼崎事件で検索しないで下さい。本当にトラウマになりますから。
日本犯罪史上、最も残虐非道な事件といえる北九州監禁殺人事件を越える可能性があります。

心情的には、死刑以外の選択肢はないと思いますが、日本の死刑は2人殺害が原則です。ここに矛盾があります。仮に5人殺害しても、1回死刑にしても、4人分残っています。ですから、蘇生して殺した人数分死刑にするならともかく、まず人数分死刑にできません。また、人数分死刑にすると蘇生してまた殺すわけですから、なぶり殺しとなり、憲法が禁止する残虐な刑罰に該当します。

また、尼崎事件について最初に書いたように、私の死刑廃止論は、地獄の存在を大前提にしています。残酷なことを書くことになりますが、死刑該当犯罪の場合、1回絞首刑になったぐらいで許されることはありません。死後、よほどのことがない限り地獄にいきます。ですから、死刑そのものに反対しているのです。

また、今後、増加するであろう北九州監禁殺人や尼崎事件のような異常な殺人事件は、広く研究対象として類似事件を防ぐべきです。

死刑は最も安易な刑罰です。類似事件を必ず防ぐために、終身刑か300年以上の懲役刑を導入して、人間モルモットとして、活用すべきです。心情的には、もし、私が法務大臣なら、北九州監禁殺人事件の犯人を死刑にしてから死刑制度廃止を検討したいところでしたが、尼崎事件が起こりました。ですから、異常殺人は起こるという前提で予防策をたてるしかないのです。尼崎事件が事実なら、なぶり殺しにしても、罪と釣り合いませんから、死刑は無意味でしょう。心情的には憲法が禁止する残虐な刑罰にかけるべきとは思いますが、政策的に大多数の人の幸せのためにオープンな人間モルモットにすべきです。

林雄介with,you。

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