林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

走れよメロス。(*^_^*)数学賞の人文系学問軽視について。

いつもありがとうございます。林雄介です。(*^_^*)

メロスが走っていないという、毎年、クラスに1人は指摘するよーなどうしょうもないことを言い出したお子様に数学賞を出した馬鹿財団がいるので。有名大学に進学した同級生も何人か中学時代に同じ計算をしていましたけどね。

走れメロス、10里を3日で往復する。途中で山賊等に襲われる。

なぜ、10里なのか?。これが理系の暴走の怖いところですが、江戸時代の旅人が1日に移動する距離が10里。東海道中膝栗毛等の移動スピードも1日10里。40キロ。つまり、往復80キロ。
日テレの24時間100キロ・マラソンの時に書いていることですが、早稲田大学には2日間で100キロ歩くという名物100キロハイクがあります。
日テレは100キロハイクを参考にしていると思いますが、100キロ歩けないんですよ。

100キロハイク参加者の大多数が1週間ほど大学にこれなくなります(足を痛める)。仮装参加者は途中でリタイヤします。
仮眠所がある中継地点で半分が瀕死の状態になります(ここ大事)。

まず、大前提としてメロスは最初から走るつもりはなかった。(ここ大事)片道40キロ、妹の結婚式に1日、帰りに40キロで1日。出発日に早朝に出発したように、歩いて無理なく往復可能な距離が1日10里と判断して、3日間という提言をしているのです。

1回、早稲田大学の100キロハイクに参加してみろと文教族早稲田大学出身者としては思うのです。スタートから10キロ目(冗談参加者はすでに脱落)、サークル参加の集団は談笑しています。疲労感はありますが、まだ笑顔です。20キロ目会話が途絶え笑顔が消えます。30キロ目、中継地点の体育館まで頑張ろうと励まし合う姿が涙を誘います。豆が潰れ始め、初参加の1年生集団には悲壮感が漂っています。

中継地点、参加者の大半が足をパンパンにして死んでいます。
つまり、歩くのもきつい距離で加えてメロスは歩いて往復可能なギリギリの時間を提示した。しかし、アクシデントで仕方なく走らざるを得なくなった。太宰治が熱海旅行をヒントにメロスを書いたことを考えると、歩いて往復するつもりが、予定外のアクシデントで仕方なく、最後、走らざるを得なくなったという話です。とりあえず受賞者には早稲田の理工か数学科にでも入って、100キロ歩いてみろと思います。

林雄介with,you。

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