林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

林雄介と一緒に学びませんか?「図解雑学・よくわかる省庁のしくみ」はじめに(重要なお話。)

いつもありがとうございます。林雄介です。(*^_^*)

皆さんもひねくれていて、ナツメ社から最初に出した省庁のしくみがシリーズごと絶版になったんですが、絶版になると高いお金を出して中古本で買いたがる。まあ、いいですけどね。

私の本は話を被らないようにしてあります。それは私の読者は私の本をすべて買うという前提で本を書いているからです。この前提をなくせば、わかりやすい本を今の10倍出せます。似たようなことを書いて量産すればいいから。

省庁のしくみははじめに勉強法のエッセンスを書いてあります。勉強法というより正しく人間として生きる方法。
よくわかる省庁のしくみ [ 林雄介 ]
よくわかる省庁のしくみ [ 林雄介 ]



1章、省と庁の違い。庁は上に府省がある。警察庁も宮内庁内閣府の下にあります。内閣府のトップは内閣総理大臣です。国務大臣国家公安委員長環境庁防衛庁時代の環境庁長官、防衛庁長官は大臣ですから、大臣がいる役所を束ねる内閣府のトップは総理大臣です。

P18、法治国家。国民でも公務員でも最大の武器は法律知識なんですね。警察官も職務執行法がある。法律で決めていないことを公務員がやったら犯罪になるんです。

P20、国家公務員のメインの仕事は予算と法律と国会答弁の3つです。地方自治体は法律の枠の中で動くからメインは予算。条例より予算が上なんです。国家公務員は、予算はルーティンワーク。法律を作るから、法律がメインなんです。法律は国会議員はわからないからA4一枚の解説書で審議するんですね。法律の審議に原文は出さない。法律案そのものを出すと国会議員の大半が理解できないから、国会議員に理解できる簡単な説明書きを出して、それを議論している。

P24、公務員は試験任用です。明治時代にアメリカ型の政治任用にするか、試験任用にするかでもめて、政党が変わる度に極端な政策変更をしたり、行政に中立制を持たせるために試験採用にしたんです。アメリカ型は、大統領が政府職員を任命する代わりに大統領は法案提出権はない。で、国会が大統領と政府職員を監視して大統領の更迭も制度上は可能にしてある。日本は国会のトップが行政のトップをかねているから三権分立していないんですよ。学校で三権分立と教わるでしょ?日本は三権分立ではないんですよ。行政=立法だから。

イギリスも行政=立法で三権分立ではない。アメリカは国会議員は法律の素人という前提で制度を作ってあるから法律の最終チェックは裁判所がやる。日本は、裁判所が法律のチェックをできないから、内閣法制局を作って法律案が完璧になるようにしてある。官僚が法律案を作った段階で間違っていたら、国会や裁判所でチェックなんかできないですよ。国会にそもそも原文を渡していないから、原文も資料としてありますが、メインはよくわかる法律案みたいな説明を見て議論しているから、説明書きに嘘を書いたらチェックできないですよ、極端な話、法律案と説明書きの内容を変えてもそのまま通りますからね。参議院は本当は学者を集めて官僚がおかしな法律案を出していないかチェックするためにあるんです。アメリカの憲法草案は一院制だったのを二院制に日本が変えて憲法にしたんですが、参議院にタレントやスポーツ選手を出すから二院制にした意味がないんですよね。参議院衆議院を大衆の代表にして民意を反映させる代わりに、官僚に対抗できるインテリを集めてチェックするために作ったんですが下手したら参議院議員の方が衆議院議員より低学歴で頭が悪い大衆
受けする愚民を議員にしてありますから。

ナチスナチスといいますが、ドイツ人が選挙で選んだ。で、いつも書くベルリンの悲劇。首都のベルリンは大卒インテリ率が高いからナチスの支持率は低かったんです。同時代のインテリはナチスがおなしなことをやっているのを知っていたからナチスを支持しなかった。田舎の頭が悪い大衆がナチスに政権を取らせた。しかし、首都だからベルリンが一番空襲の被害にあって戦後は東西ベルリンに分割統治されたんですよ。

知的格差を作ったら国がめちゃくちゃになるんですよ。国民全員が頭が良くて道徳がしっかりあれば、どんな仕組みでもいい国になるし、国民がバカで道徳がなかったらどんなに立派な指導者、仕組みがあっても悪い国になるんですよ。頭が悪いことが、人間として最も重い罪。頭が悪いことを開き直って努力しないのは生まれてきた意味すらない。人間は進歩向上するために生まれてきているんです。前世のストックが違いますから、生まれつき頭の良し悪しはあるんです。しかし、また生まれ変わる。で、スタートは同時だったんです。途中で差がついたんですよ。あと、教育が受けられないのは前世の因縁。昔だと大名、貴族で家柄が良かった人。今の日本だと世襲政治家とか世襲経営者で付属から大学に行ったような人、来世は相当苦労しますね。

経歴自慢も危ない。私も来世はあまりいい経歴ではないでしょうね。田中角栄松下幸之助みたいに経歴で苦労するでしょうね、おそらくは。

経歴って一言で説明すると更新可能なんです。更新可能だから、死ぬまで経歴の上書きをしないといけない。30才を過ぎたら、家族、職場、惰性で上書きがめんどくさくなる。それに打ち勝って経歴を更新し続けないといけない。学歴コンプレックスって最低なんですよ。学歴は更新すべきものだから。東国原さんが素晴らしいのは専修大学を出て早稲田大学に学士入学した。桑田選手、早稲田大学大学院から今、東大の博士課程にいるんですよ。私も大学の教員をやりながら大学院に通う人間にならないと罪になりますね。罪というのは、その人なりの精一杯の努力を続けたか?どうかなんです。100の能力の人と50の能力の人がいて、100の能力の人が手を抜いて70の能力しか発揮しなかった。50の能力の人が頑張って60の能力を発揮して死んだら、社会的な評価は100の能力の人が70の成果を出した方が上です。しかし、死んだら地獄に落ちるんですよ。能力を磨かずに死んだから。100の能力の人間は110、120まで向上させないと生まれてきた意味がないから罪になるんです。30の能力の人間が40、45になっても社会的な評価は高くはない。しかし
、死んだらいい霊界に行けるし、来世はボーナスで環境をよくしてもらえる。これが、他人と競っても無意味。自分との競争が死ぬまで続きますよという意味です。私の本なんかに書いてある本当の背景はこれなんですよ。

私はそれなりに本を出してね、皆さんは頭がいいと思っていてくださるかもしれませんが、神から見たらマイナス評価の可能性も実は高いんです。神から見たいい人生というのは、人間から見たら不遇な人生なんですよ。ゴッホとか宮沢賢治みたいに同時代に評価されなかった人の方がいい人生。ブログで衰運期の過ごし方、天中殺の過ごし方という検索がたくさんありますが、神からみた開運期は人間からみた衰運期、天中殺ですよ。ただ、人間的に不遇すぎると精神をやんだり自殺するから人間的な幸せをくれますが、メインは進歩、発展、向上しかないんですよ。社会的な評価は関係なし。これを忘れないで欲しいわけです。

そういう話をするために本を書いている。この価値観ですべての本が貫かれているわけ。今の時代にあわせて実務書、知識本として書いていますが、メインの話は今日、書いたことを達成できるように書いているのです。

林雄介with,you。

〇林雄介のTwitter

http://twitter.com/yukehaya/

〇林雄介公式HP
http://id40.fm-p.jp/65/yusukeha/

公務員が最初に学ぶ教科書として、定番の「政治がわかる・はじめての法令・条例・政策立案入門」(林雄介著、ぎょうせい
http://shop.gyosei.jp/index.php?main_page=product_info&products_id=8174

公務員が最初に学ぶ教科書として、定番の「政治がわかる・はじめての法令・条例・政策立案入門」(林雄介著、ぎょうせい
http://shop.gyosei.jp/index.php?main_page=product_info&products_id=8174

検索キーワード別のオリジナル記事もあります
↓。
〇林雄介のアメブロhttp://ameblo.jp/yukehaya22
〇林雄介のライブドアブログ。(ライブドア有名人ブログ・オフィシャルユーザー、auブログ時代の過去記事があります。)
http://blog.livedoor.jp/yukehaya/
〇林雄介のseesaaブログ(auブログ時代の過去記事があります。)
http://yukehaya22.seesaa.net/

〇林雄介のYahoo!ブログ。
http://blogs.yahoo.co.jp/yukehaya
林雄介待望の新刊、「政治がわかる・はじめての法令・条例・政策立案入門」(林雄介著、ぎょうせい)、あなたも超カリスマ性が1時間で身につく「政治と宗教のしくみがよくわかる本」(日本図書館協会選定図書・林雄介著、マガジンランド)
〇林雄介公式HP
http://id40.fm-p.jp/65/yusukeha/
サイバーエージェントINTELY編集部公式ユーザー、林雄介の衆議院選挙解説「公式よくわかる政治入門」
http://intely.jp/pc/group/477
http://intely.jp/yukehaya22

日本図書館協会選定図書、全国学図書館協議会選定図書、多数の林雄介の学問と知恵をスキルアップさせる健全図書。↓
「政治と宗教のしくみがよくわかる本」(マガジンランド)、「政治がわかる・はじめての法令・条例・政策立案入門」(林雄介著、ぎょうせい)「図解雑学・よくわかる政治のしくみ」「図解雑学・よくわかる省庁のしくみ」、「省庁のしくみがわかると政治がグンと面白くなる」〔ナツメ社〕、「絶対わかる法令・条例実務入門」「絶対スキルアップする公務員の勉強法」「公務員の教科書〔算数・数学編〕」、「ニッポンの農業」〔ぎょうせい〕、「霞ヶ関の掟・官僚の舞台裏」(日本文芸社)、「この通りにすれ ば受験にうかる」(たちばな出版)、「魔法の経済学」、「スキルアップ超経済学入門」(翔雲社)、週刊漫画ゴラク連載作品「しおき華」漫画原作者、他超多数。