林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

林雄介と一緒に勉強しませんか?新・孟子、スタート。

いつもありがとうございます。林雄介です。(*^_^*)

孟子も2回目です。前回は2か月で解説しましたが、孟子の下巻で力尽きた方が多いようですから、今回は4か月かけて読みましょう。

さて、2回目の解説になりますが、まず論語孟子の決定的な違いは、孟子は衣食住を充実させてから教育と学問をやりなさいと書いています。論語渋沢栄一ブラック企業の経営者が解説本を出しています。渋沢論語は中学校の時に読みましたが、渋沢栄一孟子は経営者は使えないが論語と算盤は両立できると批評していました。中学生ですから、渋沢栄一が何を言いたいのかよくわからなかったんですが、社会に出て、論語孟子の決定的な違いがわかりました。

論語は精神論なんですが、孟子はハッキリ、衣食住の生活改善をやってから道徳教育をやるように断言しているんですね。孟子はあくまで、人間の本質は善であるという性善説を採用します。性悪説は取らないんです。人間の本質は善か悪か、この答えを明確に出したのが朱子学の近思録です。聖人は、学んでなれる。これが、近世以降の儒教のスタンダードな解釈です。楠木正成が学んでいた宗学です。

同時代に、人間の魂の本質的な絶対善である良知を強調し、良知と一体となった知行合一孟子をベースに実践したのが王陽明です。孟子王陽明の流れは日本では大塩平八郎に受け継がれます。アホな経営者が知行合一経営というんですが、絶対善を追及したら社会革命を起こすんですよ。孟子の生活改善を実践するために大塩平八郎が反乱を起こしたのです。そして、吉田松陰西郷隆盛孟子陽明学は引き継がれます。絶対善の実現と生活改善を目指したら反乱を起こしちゃうわけです。

孟子の生活改善は、福沢諭吉的な実学の振興がないと無理。あと、学ばないと悪人、学んで聖人になるわけですから、学べば人は善人、学ばねば悪人と考えるべきでしょう。もうひとつ、孟子は誠、至誠の強調があります。至誠で天を動かすんだというのは孟子と中庸からなんです。大学、論語は道徳と学問を重視しますが、論語の忠如(思いやり)を具体的に実践すると孟子の衣食住の改善、誠を極めて天を動かして、国民を幸せにするという教えに進化するのです。しかし、孟子は大学、論語を学んでいることを前提に書かれていますから、やはり孟子から入るべきではないのです。順番に学ばないといけないと。

孟子は社会の生活改善の教えなんです。

林雄介with,you。

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