いつもありがとうございます。林雄介です。(*^_^*)
最高裁で本人の同意を得ずに降格できないという判決がでましたが、法律と経営は別物。
まず、大企業もサービス残業はあります。ただ、なぜサービス残業があるか?なんです。外資も上にいく人間はサービス残業をしますよ。サービス残業は、組織における将来的な出世に対する賃金の後払いなんです。これが理解できない人が多いんですよ。
私も役所では、ノンキャリは定時に帰らせてサービス残業をしていました。昇進速度が2倍だから、2倍働くと。日本型経営の終身雇用は、大正時代に、大企業が導入したんです。これは、将来の年功序列の昇進の見返りに組織に忠誠心を誓わせるために導入したんです。
鎌倉時代のご恩と奉公は、幕府は領地を安堵する。武士はその見返りに労働力を提供する。なので、領地を安堵がなくなったら奉公する義務はないんです。
戦国時代は頑張ったら上にいけるから下克上の社会になったんですが、江戸時代は、年功序列、終身雇用だから、武士もそんなに働かないかわりに、家を潰されたら、忠臣蔵でも幕府相手に喧嘩を仕掛けてくるんですよ。
雇用保障に対する、忠義なんですよね。
ブラック企業とホワイト企業の違いは、代償を支払えるかだけですよ。日本型経営は、年功序列、終身雇用だから、組織に殉じられるし、逆に、見返りを提示できないワタミみたいなブラック企業は、滅私奉公を求めたら組織の存在そのものが大罪になるんですよ。
サービス残業は、終身雇用で将来の昇進が約束されていることに対する労働の提供だから、今の企業はその保障ができなくなっているから、社員一人辺りの生産性の低下は当たり前なんです。
官僚の給料も、天下りの給料で生涯賃金は大学の同期と変わらないように調整してあったから、天下り禁止したら、同じ仕事を期待するのはおかしいんですよ。ブラック企業も、給料以上に働かせたら、罪なんです。
終身雇用にしたのは、将来の給料をモチベーションに忠誠心の高い有能な社員を囲い込みたかっただけだから、終身雇用をやめれば米国みたいに忠誠心がない社員が増えますよ。組織論の基本が、理解できない経営者、政治家が大量にいて怖いですね。
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