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三谷幸喜氏のオリエント急行殺人事件の真犯人は、「赤いガウンを着た女性と浅黒い小男が、米原駅で乗り込み、藤堂を殺害後、大津駅または、雪崩発生後に逃亡した」であろうと思います。
オリエント急行殺人事件では、真犯人は明らかにされません。ポアロは１３人の乗客による犯行と推理しますが、被害者が誘拐殺人事件の犯人であり、身代金を元に無罪後に名前を替え実業家として成功した後に、誘拐殺人の被害者関係者全員によって殺された（１１日の三谷版でもここまでは明らかにした）ため、「犯人はいなかったこと」になるのです。
過去の三谷ドラマの作風、原作結末から、推理をした上で、「犯人は逃亡」で片づけるでしょう。また、この作品がアガサ・クリスティーの名作として残った理由は、真犯人は不明にしてしまった結末が賛否両論にわかれたからでもあります。
三谷ドラマも、アガサ・クリスティも「正義とは何か？」という人間としての根元的なテーマを突きつけるのです。
名探偵コナンや金田一少年も、「明らかに殺された方が世の中のためになる人が被害者」ということも多いのですが、金田一少年は、「加害者と被害者の行き違い（殺された被害者が、過去に殺される理由になったことをしたことを悔やんでいて、事件解決後に悔やんでいたことが明らかになり、加害者が「なんで俺（私）は殺したんだと後悔する」という、「ある意味もっと後味が悪い事件も多いのです。」
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