林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

人は支えあっているわけではない金八。

いつもありがとうございます。林雄介です。(*^_^*)

武田鉄矢さんが、金八の「人という漢字は、2人の人が支えあっては、間違いであると記者会見で発表」したんですが、金八のモデルは、都知事選に出た東大卒の共産党の教師がモデルですから、人が人の形を表す文字だということを知らないわけはないし、私が小学生の時の子供向けの文字の本には、人は人の形が語源と書いてありましたから、人という字は2人の人が支えあうという意味ではないということは、標準的な教育を受けた人間なら、当然に知っている話です。

というか、標準的な教育を受けた人間が、明らかに間違いだと、気づく話だから、ネタとして脚本にいれたと思うんですよ。仮に、脚本家が本気で信じていたとしても、投書が来るから、気づくだろうし…。

そもそも、人の話は国語の話ではなく、道徳の話でしょ?。小学校で教える漢字だから、中学校の指導範囲ではないし。

今、金八をやったら、授業中にスマホで人の語源をググる生徒がいそうだし…。

私の中学校時代の校長先生は、道の話がテッパンネタで、「道というのは、続くから道なんであって、やめたら道ではない」というテッパンネタがあるんですよ。剣道部の顧問だったけど。

剣道部は学年トップの生徒がずっと集まっていたし、校長より学歴が下になった生徒の方が少ないんですけれど、テッパンネタだから、誰も道の話に突っ込みいれた人いないですよ。学者として、学術的な間違いを教えているなら、指摘した方がいいんでしょうが(それはそれで難しい。指導教授の指導教授が年金スライド制の導入者でまだ在命中だったから、年金スライドは失敗だったんじゃねえのか?という話題は絶対に研究室でタブーだったし。学者は学者で面倒)、例えば、道は思想的には老子と禅が関係していて、もともとはマクロレベルの太極、万物の根源のことを言っているんですよ。禅の華道、茶道(臨済宗の一休)、剣道(臨済宗の沢庵が大目付柳生但馬守の友達だから、剣に禅思想が入ってきた)、道というのは禅宗レベルだと禅定に至る修行なんです。曹洞宗は、人間は仏だから、禅定に至るのではなく、仏にもランクがあって、より深い悟りを禅で得るための実践が座禅だから、茶道とか華道とは無関係。宗教活動に茶道や華道をいれちゃうと開祖の道元の教義と矛盾が出てくるから。

という話をわざわざレポートにして、校長の道の話が、学術的、宗教的な根拠が皆無であることを本人に教えたら、性格破綻者ですよ。テッパンネタはつっこんだらダメなんですよ。

金八の生徒も難関私立に進学する生徒が必ずいるから、人の語源が間違いでも、金八のテッパンネタだから、誰も指摘しないでしょ?テッパンネタは、本人が大恥をかく可能性がなければ、絶対に指摘したらダメなんですよ。金八の生徒は生徒で、金八に気を使って、卒業後も語源に根拠がないことを、誰も指摘していないんですよ。

水戸黄門も、移動の自由が保障されていない時代に越後のちりめん問屋の隠居が日本中を旅していたら、幕府の密偵と思われるに決まっているんだけど、誰もつっこまないでしょ。藩内自治だから、藩内の政治に口出しするには、幕府本体から口出ししないと、行政行為としては、違法で水戸黄門が御三家の人間でも、老中や将軍ではないから、藩政に口出ししたら違法行為なんですよ。藩主にいうのも越権行為。将軍が決裁権者だから、将軍の許可がいる。

暴れん坊将軍も、将軍が勝手に成敗したらダメなんですよ。幕府の法令があるから。法令を決めた人間が、法令を守らないと下が法令を守らなくなるから。成敗せずに、緊急逮捕して、老中会議で処分案を決めて、将軍が決裁。将軍直属の部下ではないから、処分は直属の老中か若年寄が決めて、将軍決裁。

鬼平も処分権は火盗改にはない。死刑だと、評定所の決裁がいる。裁判権は鬼平は持っていない。捕まえるまでが仕事で、捕まえたら江戸町奉行の仕事。あと、時代劇で奉行所と火盗改がよく喧嘩してるけど、町奉行は老中、火盗改は若年寄の配下だから、喧嘩すると上の問題になる。町奉行が江戸の司法権を持っているから、火盗改は司法権を持っていないから、対立することもない。将軍が最終決裁者、月番老中が実務決裁者、月番若年寄は老中補佐。

所管は細かく決めてある。細かく決めてある理由は、所管外だと仕事しないから、所管の仕事だけ完璧にやるように。例えば、寺で殺害されたら寺社奉行、町で殺害されたら町奉行の所管なんだけど、寺の入り口で殺害されたら、寺社奉行町奉行で仕事の押し付けあいをするから、足の位置が寺に入っていれば寺社奉行、頭が寺に入っていても足が町奉行の所管で死んでいたら、町奉行の所管みたいに、所管の細則があるんですよ。

で、所管争いになったら、評定所で合議。実務レベルだと評定所合議が最終決定。月に一回、月番老中も参加するから、評定所合議が最終決定。そこでもめたら、将軍決裁。

林雄介with,you。

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