林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

林雄介と読書する会、「絶対スキルアップする公務員の勉強法」解説1。ぎょうせい。林雄介。

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いつもありがとうございます。林雄介です。(*^_^*)

4月の中級編の課題図書は、入門編の3月の課題図書の絶対スキルアップです。何回も解説を書きましたが、中級編用にまた書きます。

まず、絶対わかる法令が国家公務員1種を対象にした本なんですが、絶対スキルアップは地方公務員を対象にした本です。何人かの知事からも、非常に勉強になりましたというお手紙を頂きました。

この本は、睡眠時間を大切にして、睡眠時間を確保してから、仕事をすること。

あらゆるスキルアップの秘訣は目的の明確化。そして、スキルアップは目的ではなく手段であること。ギラギラの欲望成就でもいいから、とにかく、目標を明確化して、熱意の源泉にしましょうとそういうことを書いたわけです。

この本は、毎年改訂版を出しています。時代が変われば参考図書も変わるからです。

ぎょうせいの本は、林雄介という人間の生きざま、価値観、知識、ノウハウの集大成ですから、必ず全種類を何回も読んで欲しいですし、中級編で何回も読んでいる皆さんだからこそ、本当のことを明かせば、リアル孔子やリアル孟子は同時代は私のような存在だったのです。儒教は完全に体得していますから、簡単に解説できますが、古典には孔子孟子の息吹が残っていますから、直接、読んで貰いたいと思っています。

ところで、中級編ですから、少し深い話をすると、「意識の壁」の越え方。できないという意識の壁の越え方で、私の体験を話しましょう。

まず、行政書士を育休中に取った人がいて、どうやって勉強したか聞いたんですね。その方は育休前に、なんか勉強する簡単なことある?と質問されたので、「行政書士の過去問を最初に読んで、わからないところだけ、うかるぞ行政書士を読んで、憲法行政法は量が少ないから紙にプリントアウトして、全文読んで覚えた方がはやい」と答えた。言われた通りにやっただけだと、林さんが1週間で受かったから、1月やれば誰でも受かる簡単な試験と言うから信じてそのままやったと。社労士も受かってましたね。出産後は。

できないという意識の壁で、できなくなるわけ。
東京外大に山之内靖さんという社会学者がいます。社会学は東大の富永健一教授が当時は最高権威の一人で、山之内教授も共産党マルクスの山之内学説を元ネタにしていた社会学の権威の1人です。政経にお二人とも教えに来ていましたから、お二人から社会学は学んだわけです。ノーベル経済学賞スティグリッツ政経の薮下教授が翻訳して広めたわけです。スティグリッツは大学1年の時に薮下さんが翻訳書を出したのかな?長すぎるから、全部は読みませんでしたけどね。

意識の壁の越え方なんですが、大学1年の一般教養で、山之内教授が来た。しかし、20人くらいしか生徒がいないんです。ゼミみたいな授業でした。で、山之内さんはアダム・スミスマルクスアダム・スミスの研究を発展させていますからアダム・スミス国富論というのは、「机に向かって読む本ではない。あれは簡単な本だから、布団で寝転がって読んでおけばよい」と言われた。山之内さんの授業はタルコット・パーソンズのシステム論研究だったんですが、パーソンズで社会がよくなるんじゃないか?と思ってパーソンズを熱心に大学1年生は勉強しました。経済学説史は、川勝平太国連理事?の西川潤にも学びましたが、1年の時の川勝平太(静岡県知事)の経済学史の影響が大きい。あとは藤原保信の西洋政治理論史。藤原さんが早稲田の政治学の本流ですから。政治学は藤原さんのお弟子さんが教えているわけです。

西洋政治理論史は、今は分冊ですが、昔は辞書みたいな本を持ち歩いて、人形劇の練習の合間に読み、家庭教師は新小岩まで通っていましたから、経済史をアリストテレスから、何冊も早稲田大学の図書館の専門書を往復の列車の中で読みました。ですから、マルクス経済学がソ連で発達していく、マルクス経済学説史も異様に詳しいですよ。日本の経済学説史は古い本はマルクス経済学説史が出てくるから。

川勝平太はマクス・ウェバー。

私は大学1年の経済学はほとんど理解できなかった。なんで、効用がビールの満足度なのか?京大の西村和雄の本もわからないと。効用というのはオーストリア学派が生み出したんです。経済学説史で、アリストテレスからケネー、アダム・スミスリカードワルラスシュンペーター、人物史とリンクさせてはじめてなんでこの数式が出てきたか?が理解できて、経済学がわかったんです。経済学は人名がついている理論も多いから、人物史とリンクさせないとなんでそうなるか?わからないんですよ。ウェブレン効果は、有閑階級、金持ちの観察をウェブレンがしたわけ。そこから来ている。

法律も、芦部憲法の前に上杉憲法、佐藤憲法、宮沢憲法があって、明治憲法研究があって、美濃部憲法があって、学説ができていくプロセスがあるから、歴代の司法試験のタネ本を、戦後のものは全部読んでいます。

この延長でしか改憲しても、憲法解釈は変わらない。日本は戦後の改憲があったから、大日本帝国憲法から日本国憲法にどうつなげるか?という、試行錯誤を経験していますから。試行錯誤のプロセスの本は全部読んでいます。

意識の壁。に戻すと川勝さんでも、山之内さんでも、アダム・スミスでもシュンペーターでも簡単だから、読めばわかると。法律も、ローマ法の授業かな?。ホッブスも一読すればわかるから簡単である。モンテスキューもさらっと読んでおけばよい。

大学の時に、「簡単である」とほとんどの教授がいうから信じたんですよ。アダム・スミスも、難しいと言われたら、時間をかけて読んだんだけど、「寝転がって読む本」と山之内さんが断言したから、その日に国富論を買ってきて読んだんです。なんか量が多いし、簡単なのか?と思ったんですが、「寝転がって読む本、わざわざ机に向かって読むような難しい本じゃないから、寝る前に読めばいい」というから、信じて、山之内さんも社会学の一大権威ですから、信じて難しいし、量が多いと思ったんですが、「漫画感覚の本」というから、そうだと思って読んだんです。

「難しいし思うから読めないんですよ。」

最初に、アダム・スミスを理解するのに一生かかると言われたら読まなかったと思いますよ。漫画と同レベルとその道の第一人者が断言したから、「そうなんだ」と信じたわけ。

信じたら読めますよ。英語も中学はまともに教えて貰えなかったけれど、塾の先生が商社でペルシア絨毯をイラン戦争中に中東で運んでいて、ロンドンで勉強してきた人なんだけれど、旺文社の英語単語熟語の総合的研究は3時間で読めるとか、文法は英語の総合的研究を一読するだけで1日で覚えれるとか、言うから信じたんですよ。

中学校の教師は知識がないから、難しい、難しいと言うわけ。あんたらが知識がないし、頭が悪いんじゃと思いますけどね。

東大、京大のトップクラスの教授とかノーベル賞学者は、さらっと難しい本も、漫画と同じとか言いますから、そういう人の本をたくさん読めば、そうだと思いますよ。

しかし、東大、京大教授になるまでにものすごい勉強をしているわけでしょ?。私のことを頭がいいから、私の簡単は簡単じゃないという批判がある。頭がいいんじゃなくて、読んでいる本の絶対量が多いだけですよ。

で、私が難しいと言ったら、誰も本なんか読まないですよ。何回も同じ本を読んでいるし、何回も同じ本を読んだら、自然にエッセンスだけ覚えますよ。

簡単だと、確信したら、とりあえず、難しい本も読める。理解は浅くてもとりあえず読める。エジプト考古学吉村作治も、専門書が一番簡単だと言っています。文キャンの近くのエジプト料理屋で取り巻きとワインを飲んで、一回、食べにいったら、絡まれましてね、酒癖が悪いおっさんですよ。

人物史を読めば、金銭感覚がない貧乏人のマルクスが書いた資本論とか、美人のロシア人のバレリーナのおっかけをやって嫁にしたケインズが書いたケインズ理論とか、難しいという本を書いた著者の私生活は、わりとめちゃくちゃ。厚生経済学ノーベル賞を貰ったアマルティア・センジャガーが愛車、嫁さん若くて美人。

こいつらが書いた本なら、読めると確信しないと読めないですよ。

これが、意識の壁の越え方。自信家で、謙虚で、自信と謙虚、両方いる。
釈迦も孔子も絶対に追い越せると思わないと何万回生まれ変わっても抜けないですよ。近づこうと思っても近づけない。抜こうと思って、はじめて近づけるんです。

私を抜こうと思わなきゃ、近づけないですよ。私が生きている間は、皆さんの10倍勉強しますし、抜かれたら抜き返しますから、抜こうと思わなきゃ、賢くなれるわけがない。

林雄介with,you。

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