林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

階級がない無官の警察官。

小説に使えそうですけどね、「階級がない警察官」。

日本で1人だけ、階級がない警察官がいることはいる。国家公安委員会によって、内閣総理大臣の承認を得て、任命される警察庁長官。

警察の階級は、警視総監が最高位。
で、警視総監の上にいる警察庁長官は、「階級そのものがない。」
あと、内閣総理大臣の承認が必要な職は「警察庁長官と警視総監」。
県警本部長は、道府県公安委員会の同意で、「国家公安委員会が任命。」で、国家公安委員会は、警察庁が事務をやるから、自分の人事権以外は「警察庁長官が持っている。」

都道府県警察に人事権を渡さないために、「人事権がある警務部長と、警視正以上のポストは、国家公務員、プラス、2種の本庁採用者を現場のトップにしている。都道府県警察で採用された警察官を上にいかせると、警察庁の指揮権が発揮できなくなるから。ただ、警視以下は地方公務員だから、異様に「不祥事が多い」県警がある。後藤田さんも国家警察といっておられるのは、警察庁が人事権を持たないと都道府県警察の管理ができなくなるから。

やったらダメな事は、「内務省復活」。具体的には、警察庁を内閣府の外局から外して省に格上げしたり、「総務省と合併させたら危ない。」

官僚は、官僚同士のセクショナリズムがあるから、政治家が押さえれるんですよ。これ、もしも内閣の一括採用にかえて、財務省に行ったり、警察庁にいくようになったら、民主主義でおさえるの無理ですよ。

はやし。