林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

拡大路線の弱点は、利益率が落ちること。民営化すると赤字部分は廃止される。

ブックオフでも、コンビニでも、規模が大きくなれば、利益率が低い店が必ず出てくるんです。

ケーブルテレビや携帯電話でもシェアが延びると維持費がかかる。郵便局や鉄道も黒字の地域と赤字地域があるんです。民営化万能論の馬鹿がいますが、鉄道は黒字路線は少ないし、郵便も黒字と赤字地域があるんです。民間にやらせると黒字部分しかやらないんですよ。郵便は黒字部分で、過疎地の赤字郵便局を運営している。鉄道も山手線や新幹線の黒字を在来線にまわしている。

クロネコヤマトや民間会社、電気の自由化をしたら黒字になる部分しかやらないんですよ。公共財は、部分的には黒字になっても赤字部分が出るから民間にやらせなかったんだけれど、公共財の定義を理解できる知能があったら国会議員なんかやりませんからね。

黒字になるなら民営化できるんだから。民間にやらせると赤字部分を切り捨てるから公営化しているんですよ。図書館もTSUTAYAにやらせるなら、作るな。文化は黒字にならないから、馬鹿に運営なんかできませんよ。図書館は、格差社会からバカを救済する最後の砦なんですけどね。

はやし。