林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

三略にみる兵法の極意。(*^_^*)

いつもありがとうございます。林雄介です。(*^_^*)

兵法書三略とりくとうは一番メジャーな兵法の基本書で、つぎが孫子です。三略とりくとうを毎日、最初から最後まで読んでいた時期があったんですが、孫子呉子は繰り返し、繰り返し読んでいたことがあるんですが、三略とりくとうで同じことをやったら三日目に殺意のような、腹立たしい気持ちになりまして、いたたまれなくなって、それから、兵法書孫子呉子しか読まないんですが、三略の最初に、「国民の憎しみをリーダー憎しみとし、国民の喜びをリーダーの喜びとする。人間には必ず欲望、社会的に認められたいとか、長生きしたいとか、美人と結婚したいとか、アルスラーン戦記ナルサスナなら画家として認められたいとか、欲望、欲求があるから、それを満たしてあげなさいよ。必ず欲望、欲求があるから、それを利用しなさい。それがリーダーだ」と書いてあります。

きれいに書けば、君主論みたいな組織論なんだけど、要するに大衆操作術、ポピュラリズムのやり方なんですよ。

間違ってはいないんだけど、義とかそういうのはないです。孫子は、平和主義者だから、可能な限り戦をなくそうとした、そういう理念があって書かれたのが孫子

マキャベリも、イタリアがフランスに侵略されているのに、民主主義でポピュラリズムで、権利だけ主張する国民ばかりで、国がなくなる、フランスの支配下におかれる。だったら、独裁政治で、イタリアの自治を守るべきじゃないか?フランスの植民地にされたら、国民の権利なんか全部、剥奪されるんですよという危機感から、真心と誠で君主論を書いたんです。

非道なことをやれとわざわざ本に書く人は、物凄い善人。韓非子始皇帝も善人でしょうね。非道なことをやれる前提に、天下を統一して、戦乱を終わらせたいという悲願があったんですよ。

織田信長も、戦乱を終わらせて、平和社会を作るという大望で、虐殺をやっていたから、上杉謙信より神に守られていたわけです。私利私欲で、虐殺をやったら、神も守らないんですけどね。

林雄介with,you。