林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

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いつもありがとうございます。林雄介です。(*^_^*)

東京は寒いです。冷たい雨が降っています。こんにちは。

マルクスというのは、神様というのを懐疑的にみているんです。しかし、マルクスがやろうとしたのは、「食べたい時にパンが食べれる世界」の実現です。

要するに、エデンの園の復活なんです。神から人間は、エデンの園を追放されて、労働、死という罪を背負った。そして、エデンの園では、食べたい時に、食べたいものが食べれて、要するに原始共産主義社会というのがエデンの園なんです。

それを、懐疑論的信仰者のマルクスが、復活しようとしたわけです。

ところで、欧米でも1970年代以降、アンチ・キリスト教的な精神主義が広まったんですが、キリスト教というのは、パウロトマス・アクィナスが改変しちゃっている。パウロというのは、ユダヤ人ではなくギリシア人です。ギリシア文化には、女神信仰や処女信仰がありますから、マリアの処女生誕はギリシア文化なんです。ユダヤ人の文化にはないわけです。

キリストの死後、ギリシア文化と融合して、キリストに兄がいるのに、キリストが処女から生まれたという神話が加わったのです。

また、トマス・アクィナスギリシア哲学で、キリスト教神学を作ったんですが、トマス・アクィナスは死ぬ直前、神秘体験をして、本当の信仰に目覚めて、神というのは理屈じゃないということを悟るんです。ですから、キリスト教神学というのは、トマス・アクィナス神学大全がベースになるんですが、途中で執筆をやめてしまって、弟子かなんかが完成させたんですよ。神というのは、理屈じゃなくて、感じる愛だから、神学なんかない方がいいと死ぬ直前に悟って、生涯を費やして書いた神学大全の全否定をしちゃうんです。

キリスト教でも、きちんと調べれば、頭で作られた神学は作った本人が否定しているわけです。また、処女生誕やマリアに対する女神信仰のように、ギリシア文化経由のものがあるわけです。これはパウロと聖書の作者にギリシア人がいましたから、処女生誕はギリシア人の著者しか、書いていないんですよ。要するに、ギリシア文化の影響で、キリストの伝記を脚色しちゃったわけです。

全ての文化や宗教というのは、きちんと調べれば、矛盾は起こらないんですよ。きちんと調べないから、宗教争いが起こるだけですよ。

林雄介with,you。