林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

クリスマスを撲滅する会浦和支部よりのお知らせ。o(^-^)o

いつもありがとうございます。林雄介です。(*^_^*)

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クリスマスですが、イエス・キリストの誕生日ではありません。イエスの誕生日は諸説ありますが、12月25日ではないというのが宗教学者の定説です。

キリスト教というのは、ユダヤ人の宗教でしたが、ローマ人のパウロによってローマ帝国での伝道がはじまります。キリスト教は、「秘密結社禁止法」により、ローマ帝国から弾圧されます。

秘密結社禁止法というのは、ローマ帝国が植民地から反乱を起こされるのを防ぐために、ローマ帝国の許可なく結社を作ることは禁止されていました。ローマ帝国の議員結社やローマ市民の政治活動以外は禁止されていたので、ギリシアピタゴラス教団等の学術団体も秘密結社禁止法により弾圧し、ローマ帝国の文明度が低下していくことになります。

ギリシア数学は、ピタゴラス教団が研究の中心だったので、ローマの迫害でギリシア数学やギリシア哲学は欧州からほぼ消滅し、1千年後に十字軍経由でイスラム教から逆輸入するまで、数学の歴史はほぼ止まります。

ローマでは、ローマ市民によるミストラ神(ミトラ神)信仰が根強く、キリスト教とミトラ神のどちらをローマの国教にするか?でもめます。

結局、キリスト教がローマの国教になりますが、ミストラ神信者が大量にローマ市民に存在したため、ミストラ神の祭典である12月25日を、イエスの誕生日として、キリスト教に導入します。

ローマにおいて、キリスト教はミストラ神信仰と融合します。ミストラ神は、イラン、ゾロアスター教等の神ですが、近年、ローマでミトラ神信仰がガラパゴス的進化をしたにも関わらず、ローマのミトラ神信仰は秘密結社で行われていたこと。ローマの秘密結社禁止法は、植民地のローマに対する反乱を予防する目的の法律なので、ローマ兵が信者の中心であったミトラ神信仰の秘密結社を迫害した場合、ローマ兵にクーデターを起こされる危険性があったので、黙認したこと。そのため、キリスト教がローマの国教となり、ミトラ神をキリスト教と融合させた結果、ミトラ神信仰の記録がほとんど存在せず、何をやっていたのか?わからなくなったのです。

かつてはイランやゾロアスターマニ教のミストラ神信仰がローマで発展したと考えられていたのですが、現在は完全な別ものと考えられています。

話を戻すと、クリスマス等の多くのキリスト教イベントは、ローマのミトラ神の祭やケルトのお盆のハロウィーン等、キリスト教と無関係なイベントが大量にあります。

そのため、クリスマスというのは、ローマのミストラ神(太陽神)の冬至のお祭りといえるのです。

林雄介with,you。