林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

原文とレイアウト版比較一例。

P179
原文
自由競争と規制緩和
日本が近代化をするために国家が産業を育成。

敗戦後、焼け野原から日本を復興するために国家が産業を育成。

経済成長をとげた後は、規制がない方がいい〔財界の要請〕↓
規制緩和すると、通常は、合併を繰り返し巨大企業が誕生する〔独占・寡占〕

それを防ぐために、独占禁止法がある。逆に言えば、自由競争は、1社か2社になっていくということ。自由競争で独占や寡占を防ぐのは規制していることになる。〔以下略〕

レイアウト編集後
敗戦後、復興のために国家が産業を育成。

経済成長をとげた後は、規制がないほうがいい。

規制緩和をすると、独占禁止法の下で企業は合併を繰り返し、少数の巨大化した企業に絞り込まれる。〔イラスト企業が笑顔で手をつないでいる。〕

解説
解説いりますか?
まず、規制緩和は財界の要請。次に、アメリカで反トラスト法があるように、独占禁止法は企業の独占を防ぐための法律です。自由競争下では長期には独占が起こりますから法規制をかけている。企業が独占禁止法の下で笑顔で独占化していったらおかしいでしょう?。

『ニッポンの農業』〔林雄介著、ぎょうせい〕、『図解雑学よくわかる政治のしくみ』〔林雄介著、ナツメ社〕のおまけ