林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

ラディン、カダフィ大佐について。

いつもありがとうございます。林雄介です。

本日、アルカイダの指導者ラディン氏が米国諜報部に殺害されたとの報道がありました。また、NATOによるリビア空爆カダフィ大佐の家族が死亡しました。

私は、イラクフセイン大統領も北朝鮮金正日氏も米国が主導で殺害すべきではないと考えています。カダフィ大佐やラディン氏もです。
捕獲して国連裁判所で裁くべきであって、米軍が殺害すればやはり米国に対する恨みが関係者に残るのです。また、米軍は世界の警察であるとしても、世界の裁判所ではないのです。

米軍は確かに世界一強いかもしれませんが、裁判権は国連にしかないのです。

フセイン大統領をあえてイラクで死刑にしたのは口封じと言われていますが、実際に口封じでしょう。

国連で裁けば、終身刑が最高刑ですから被告に暴露本を書かれたら、アメリカや先進国は困るのです。
もし、やましいことがないならラディン氏を半殺しにして生け捕りにすべきです。東条英樹元首相は自殺した後に米軍が無理やり蘇生し大量輸血で蘇らせ、再度、国際法的に無効な東京裁判で見せしめに死刑にしたのです。同じように、ラディン氏やカダフィ大佐も半殺しにして、なぜ、生け捕りにしなかったのでしょうか?

そういうことをするから、米軍や先進国の軍需産業からラディン氏らに武器供与があったのではないか?フセインを口封じにした。と言われるのです。

これが、アメリカの究極のご都合主義と悪の部分です。アメリカほど善悪を両極端に持った国は珍しいのです。アメリカは善は善で素晴らしく、悪は悪で徹底しています。中国の悪人も文化革命や過去の皇帝の大量虐殺のように数十万単位で殺戮します。これは日本の悪人と比較しても徹底した悪です。しかし、アメリカも悪と善が徹底しているから巨大な国になれるのです。しかし、このやり方も21世紀には弊害の方が大きくなり、方向転換して平和なやり方に改めなければいけないのです。

林雄介with,you。

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