林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

東日本大震災はベターな政治的配置。もし、麻生太郎内閣だったら…。

いつもありがとうございます。林雄介です。

皆さんが、常に幸せであることを強く祈ります。

さて、民主党政権東日本大震災等の不手際で批判されていますが、仮に麻生太郎内閣だったら処理できたのか?疑問です。

菅総理は、極めて優秀でもないけれど、無能でもない。自民党政権時代の歴代内閣と比べても、真ん中ぐらいのはずです。

東日本大震災が、もし自民党政権下でしかも政権交代前に起こっていたら、まず民主党が審議拒否。次に民主党自衛隊在日米軍の派遣の反対デモ。

政権を投げ出した鳩山由紀夫さんが、私が総理だったらちゃんとできたとか、まあ小沢さんが言わせているんでしょうが、他人ごとみたいな発言を平気でする。民主党が野党だったら、ここぞとばかりに自民党の脚を徹底的に引っ張り、社民党原発反対デモや自衛隊反対デモをバンバンやると。

民主党政権だから、自衛隊在日米軍が動け、福島原発もまだ爆発していないのです。

自民党政権だったら、民主党とマスコミの無責任な政権バッシングで、9割以上行政活動がとまっていたはずです。また、民主党政権でも来年、同規模の災害が起こっていたら事業仕分け自衛隊のリストラで、もっと被害が拡大していたはずです。

小泉純一郎が郵政で大勝利した直後なら、もっと迅速に震災処理ができたかもしれませんが、福田、安倍、麻生内閣だったら、自衛隊を出せないとか、被災地の港で米軍反対デモのハンガーストライキ社民党がやっていた可能性が高い。

支持率が低い、反米左翼内閣だから、震災処理がスムーズに進んだのです。また、支持率に振り回される総理だから国民が米軍の救助を望んだときに、受け入れたのです。鳩山由紀夫さんなら、支持率に左右されない宇宙人ですから米軍の支援を断った可能性がある。

反米左翼内閣が、結果としては不幸中の幸いでベターなのです。しかし、震災復興は、右過ぎず左過ぎず、ある程度以上リーダーシップがある人間が総理であることがベターです。
林雄介with,you。

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