林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

学問のすすめの小さなミス。平成版の「学問のすすめ。」

いつもありがとうございます。林雄介です。皆様にお支えいただき、また、お育ていただき、頑張っております。ありがとうございます。
o(^▽^)o

さて、学問のすすめ福沢諭吉さんの学問のすすめというのは、大変、素晴らしい本で、日本人は全員必読の書物なんですが、実学重視で、儒教なんかは軽視しています。これは、福沢先生の生きた時代背景を理解しないと間違った教えが残ることになります。時代を踏まえて、福沢諭吉先生ても、イエス・キリストでも、孔子でも日蓮さんでもお釈迦様でも教えを出していますから、時代背景を踏まえ普遍的なものと時代にそぐわない教えもあるわけです。

学問のすすめは、明治維新で近代化していく、当時のインテリは儒教、漢学なんですね。だから、明治の近代化では西洋の実学が必須なんですね。ですから、実学重視、儒教なんかは否定しています。
しかし、儒教でも仏教でも東洋哲学というのは、生活の知恵や行動規範なんですね。近代化が進んだ社会では逆に、まあ、中国でもインテリの東洋哲学離れが進んでいますが、東洋哲学は西洋とは違う生活の知恵なんですね。西洋人の方が東洋哲学を学んでいたりするわけです。西洋も東洋もみんな必要な知恵なんですね。そして、近代化した現代においては、生活規範や聖人、目標とする人物像がなくなってきている、希薄になっていると、もちろん、儒教も時代錯誤な部分と普遍的な部分がありますが、実生活に役立つ知恵なんですね。ですから、現代においては、儒教、東洋哲学というのは、福沢諭吉先生が学問のすすめで学びなさいよと仰る実学なんです。これは、平成版学問のすすめとして、明治版学問のすすめより現代の日本の時代背景を踏まえて進化させて読まなければいけない、改良しなければいけない点でございます。

林雄介with,you。

「図解雑学・よくわかる政治のしくみ」「図解雑学・よくわかる省庁のしくみ」〔ナツメ社〕、「絶対わかる法令・条例実務入門」「絶対スキルアップする公務員の勉強法」「公務員の教科書〔算数・数学編〕」、「ニッポンの農業」〔ぎょうせい〕、「霞ヶ関の掟・官僚の舞台裏」(日本文芸社)、「この通りにすれば受験にうかる」(たちばな出版)