林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

人間に他力本願を求めない。(=^▽^=)依存心について。

いつもありがとうございます。元官僚で開運アドバイザーな作家の林雄介です。(=^▽^=)

他力本願というのは、平たく説明すると阿弥陀如来が、「全ての人が仏とする。全ての人に信心を起こさせて極楽浄土につれていく」という発願、要するに阿弥陀如来の夢とビジョンと目標ですね。ですから、他力本願を人間に求めたらダメなんですよ。仏じゃないんだから。

阿弥陀如来は、極楽浄土を持って、人間に信心を起こさせて、仏にするんですね(浄土真宗では)。ですから、浄土真宗の南無阿弥陀仏阿弥陀仏に帰依しますという意味はないんですね。信心(信仰心を起こさせるのが人間ではなく阿弥陀仏だから)は、阿弥陀仏に由来しますから、「必ず仏にならせていただくこの身に感謝する」南無阿弥陀仏です。ですから、究極の救済宗教ですね。浄土宗や真言宗南無阿弥陀仏は、「阿弥陀仏に帰依しますから助けてね、極楽浄土に連れていってね」これが宗教的な意味での自力本願です。

で、他力本願を人間に求めたらダメです。仏じゃないんだから。依存心が強いと意志力が弱いから失敗するんですよ。阿弥陀仏の他力本願は、依存心とか意志力の有無を超越していますからね。自分で仏になろうという傲慢な人間ですら阿弥陀仏は救って下さる。自分が悪人と自覚しているものを、救済しないわけがないと。歎異抄教行信証か忘れましたが、悪事を推奨しているわけではありませんからね。

善人というのは、精進努力して仏になれると思っている自力本願の人のことで、悪人は他力本願の精進努力して仏になれない、自分は罪深いと思っている人のことで、この世的な善悪の話じゃないですよ。あえて、「悪いことをしろ」と一言も親鸞さんは言っていませんからね。宗教的な善悪の話ですからね。
やらなくてすむなら悪いことはしない方がいいですよ。阿弥陀仏信仰は究極の救済だから平等院をたてたり、藤原道長も最後は南無阿弥陀仏で死んでいます。

ただ、人間生きている以上、悪は避けれない。やらないですむなら、やらない方がいいんですよ。阿弥陀如来も、悪を推奨していませんからね。非常に誤解が生まれやすい教えです。教行信証親鸞さんの唯一の書物ですが、最低、死ぬまでに数十回以上、推敲されています。誤解されやすいから、親鸞さんもものすごく苦慮して、教行信証を書いています。ですから、教行信証原文から入って、教行信証原文に戻らないとおかしな教えに入りますよ。歎異抄親鸞さんの弟子の本ですよ。解説書なんかもっとレベルが落ちますよ。

で、日蓮さんも親鸞さんも法然さんも一切経典を読んでいますからね。それだけの理解力があって、開目抄でも教行信証でも読まないと、狭い宗教観で善悪を独善的に決める人間になりますよ。全部、読んだ上で法華経、全部、読んだ上で浄土三部経ですからね。法華経だけ読んで、法華経を説いているわけじゃありませんからね。

鎌倉仏教は、開祖の大学力、大読書力、インプットの大絶対量が桁外れですからね。これを無視して鎌倉仏教は理解なんかできないですよ。

林雄介with,you。

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