林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

改正著作権法の違法ダウンロード罰則化に反対する理由。作家という著作権者として。

いつもありがとうございます。林雄介です。

私は作家です。アマゾンコムの中古本売買とブックオフが嫌いです。これは本当に著作権者として死活問題です。

さて、改正著作権法の違法ダウンロード罰則化から1ヵ月がたちました。私はこれは愚法であり、やりすぎであり、逮捕権の乱用に繋がる究極の悪法だと考えています。
違法ダウンロードはアップロードの罰則化で対応して、ダウンロードは罰則化すべきではありません。YouTube等にも明らかに違法アップロードと思われる動画があります(ダウンロードしていませんから断言できませんが…)。

国民皆逮捕法であり治安維持法です。もちろん、著作権は尊く保護されるべき権利です。しかし、刑事罰の対象者に全国民がなりうるような法律は異常なのです。
刑事罰の対象にするなら、ダウンロードガードを外したら刑事罰の対象にして、ダウンロードガードを全ての動画共有サイトに義務づけるべきです。また、アップロードの罰則化で抑止力はあります。
そして、ダウンロード罰則化は著作権問題に関する根本的な解決になっていません。著作権問題は、著作権を保護しなければ、作り手がいなくなることです。これは、音楽、漫画、本、全て同じ問題です。なぜ、アマゾンコムやブックオフが問題なのか、それは作り手が生活できなくなるからです。著作権者が訴えるべきことは、アマゾンコムで中古品を買われても作り手にお金が入らないことです。逆にアマゾンコムが中古品売買の一定額を作り手に支払えば解決する問題です。
今回の違法ダウンロード罰則化は著作権者ではなく、レコード会社などの中間搾取する側の理屈で作られたものです。つまり、媒体として、昔の殿様商法では、ユーザーは受け入れてくれないということです。ですから、供給サイドがユーザーのニーズの変化に対応したビジネスモデルに変える必要もあるのです。

いずれにしても、違法ダウンロード罰則化は、逮捕権の乱用に繋がりますからアップロード違法化で対応し、ダウンロード罰則化は廃止すべきです。

林雄介with,you。

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