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作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

50、知事や市長の仕事、これからの「日本のカタチ」(2012年衆議院選挙・解説:林雄介)

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こんな感じで解説しています!。

50、知事や市長の仕事、これからの「日本のカタチ」(2012年衆議院選挙・解説:林雄介)

 今回、衆議院選挙に知事や市長が代表等を務める政党などが参戦してきました。それでは、知事や市長の仕事は、具体的には何なのでしょうか?まず、知事や市長の仕事は行政の監督をすることです。そして、地方議会に議題を提出することです。通常、知事や市長は予算案を作成し、条例案を作成し、役所を運営していきます。ただし、国と地方自治体が決定的に違うのは、「知事や市長」は住民の直接選挙で選ばれているということです。

 同じように、「都道県議会議員」や「市町村議員」も選挙で選ばれています。国は、国会議員の中から首相を選びます。ですから、議会の与党の代表が首相です。一方、知事や市長と地方議員は別々に選びますから、知事や市長と議会の対立が起こることもあります。

 実際に鹿児島の阿久根市名古屋市、大阪では知事や市長と議会の対立が発生しました。その結果、議会のリコールや市長選のやり直し等が行われました。つまり、知事や市長の首長と議会は、それぞれ権力があり、アメリカの大統領制に似たしくみと言えます。

 ブログ等でも説明していますが、「知事」の官僚神話があり、都道府県の過半数以上の知事が官僚出身です。これは、中央省庁とパイプのある官僚を知事にすれば、その自治体に予算がつくという誤解から生まれたものです。知事は、国に対する影響力はほとんどありません。国が怖いのは、「国会議員」です。知事はと自治体内では大きな権力があります。しかし、国に対する影響力はありません。 

 善悪を抜きにして、自治体の予算獲得だけを考えれば、「官僚を参議院議員」にして、知事は県会議員がやればいいのです。しかし、県議会議員が名誉職として参議院議員を目指し、知事に官僚を持ってくるのです。これは、無意味です。参議院議員国会議員ですから、国に影響力を発揮できます。官僚を知事にしても予算はつきません。地方選出の参議院議員になられるのが一番、困るのです。官僚は国の手口が分かりますから、地方で参議院議員になられると、任期が6年ありますから、2期でも12年です。この12年で、大臣になることもありえます。参議院議員は、国の仕事に関与できます。知事や市長は関与できません。

 私も官僚ですから、市長や町長に出馬するように、いくつか打診がありますが、市長や町長は国の仕事に口出し出来ませんから、官僚を市長や町長にするメリットがないのです。

これは、地方議員や地方の政財界人が国政のしくみ、中央省庁のしくみを知らないからであろうと思います。

 私の政策は「学問を振興させ、国際的な競争力をつけ、一億総中流を目指し、失業をなくす」ことです。政治家になりたいわけではなく、「貧困」をなくし、「格差をなくすために、格差の原因である教育格差をなくす」ことを第一目標とします。これは、都道府県や市町村単位で出来ることではありません。本には書きましたが「ニッポンの農業(林雄介著、ぎょうせい)」、最後は、TPPや世界規模の貧困も世界規模で「同一労働同一賃金」にすることで解消します。これは、世界政府でやる仕事です。賃金差があれば、安い人件費の国に産業がシフトします。世界経済は、経済学者リカードによる国際分業論を前提にしています。ただし、リカードは、イギリスとフランスの貿易から国際分業論を考えました。先進国と開発途上国の分業論ではないのです。リカードの貿易論も理論的には間違ってはいませんが、実際に、「格差」が出来るのは経済は理論ではなく人間がやるものだからです。

 学歴を同程度にして、賃金を同程度にすれば「極端な格差」は起こりません。日本は学歴別賃金差が先進国で一番、低い国です。戦後の学歴別賃金差は世界で一番低いのです。しかし、今、学歴別賃金差が拡大しています。通常は、学歴別、偏差値別、賃金差があります。欧米は、学歴と偏差値で賃金差がはっきりあります。ですから、日本も必ずそうなります。社会主義共産主義で、平等な国は絶対に作れません。そこで、自由競争の中で賃金差を緩やかにするのは、「教育格差」を緩やかにするしか方法がないのです。

 高校卒業認定試験、大学卒業認定試験、大学院修了認定試験を国が行い、同時に大学院まで義務教育化します。この話だけで本になるので、興味があれば私の本を読んでみてください。人口が少なく資源が少ない日本は、学問立国でやっていく、難病奇病の特効薬を作って世界に売ればいいのです。日本でエリート教育を行っても、中国、インドは10億人人口があります。この1%が博士号を持っていても1千万人博士号取得者がいるのです。日本で、1%のエリート教育をしても100万人。数で負けるのです。ですから、エリート教育ではなく、1億人に博士号を取らせる国にすればよいのです。農家は農学博士、建設業は工学博士、で、仕事がなくなったら「世界に教師として出稼ぎにいけます」。

 最後は、「日本を世界の頭脳であるとともに、世界の教師派遣センター」にします。(高学歴難民の質問が来ると思いますから、高学歴難民は、教師として海外に派遣します。)

 

林雄介with,you。

 

〇林雄介公式HP

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日本図書館協会選定図書、全国学校図書館協議会選定図書、多数の林雄介の学問と知恵をスキルアップさせる健全図書。↓。

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