現在、ＰＡＣ３が、配備されているのは、市ヶ谷の防衛省、千葉県の習志野基地、朝霧基地（埼玉）、武山基地（神奈川）、浜松（静岡）、各務原基地（岐阜）、滋賀県、福岡県、三重県の自衛隊の駐屯地と基地です。
日本のミサイル防衛（ＭＤ）は、海上に展開するイージス艦からの迎撃とＰＡＣ３、地上対空迎撃ミサイル、いわゆるパトリオット・ミサイルの改良型を使い、大気圏外と着弾前の２段階迎撃を行います。パトリオットの迎撃率は湾岸戦争ではかなり低かったようです…。ただし、ＰＡＣ３は改良型パトリオットです。
まず、北朝鮮がミサイルを発射する場合、飛行距離１万キロのテポドン２号、これはアメリカ本土に届きます。
次が飛行距離４千キロのムスダン、グアムと沖縄が射程圏にあり、現在、２基発射準備を見せています（ダミーの可能性あり）。
そして、おなじみのノドンは飛行距離１３００キロで西日本と東京、首都圏、韓国全域が射程圏にあります。
最後に、スカッド、これは飛行距離数百キロで韓国攻撃用のミサイルです。
ムスダン２基、グアムと沖縄、ノドン（攪乱用）、スカッド（韓国攻撃用）の同時発射を準備していると、朝鮮労働党は主張しています。そのため、アメリカ、ロシア、中国、日本政府は多分、撃てないと考えいます。
北朝鮮が大規模なミサイル発射予告をしてきたのは、はじめてです。さらに、広島、長崎以上の核の脅威に日本全土はさらされていると、福井の原発を狙うと朝鮮労働党が発表しています…。仮に、福井の原発、もんじゅ等が撃破された場合、日本全土に放射能汚染がある以上に北朝鮮に死の雨が降ります…。
また、仮に日本全土に攻撃があった場合、アメリカは現在、北朝鮮を包囲している太平洋艦隊で北朝鮮をなくす準備があります。
北朝鮮のミサイルの精度は高まり、かつてのように日本海を狙ったけれど東京に墜ちることはありません。ですから、今回、誤射でソウルや日本の領土にミサイル発射をした場合に誤射の言い訳が通用しないのです…。
発射時期は、早ければ明日の早朝、遅くとも１５日までに発射します。ただ、発射するかどうかを北朝鮮、金正恩第一書記がまだ、決断していないと思います。
過去の金正恩第一書記の言動から、日本にいたら、オタクになるタイプです。ですから、ミサイル発射後に、アメリカが自分を殺すことは予期していますし、また、自分が死にたくないタイプの人です。アメリカ政府の判断もこうした人物像から政策判断が行われていると思われます。
金正恩第一書記の手の内が読めないと言われています。手の内なんかない。北朝鮮の経済破綻と軍部にクーデターを起こされないように、延命の博打にでただけです。金正恩の判断かも怪しい。
９日、太平洋艦隊のロックリア司令官はアメリカ議会で、ムスダンを発射した場合、日韓米国領土の場合のみ迎撃すると方針を述べました。
つまり、北朝鮮を追いつめない方向にアメリカは動いています。アメリカは、ミサイル発射の目標が、公海である場合は、迎撃しない方針をかためました。
ですから、金正恩第一書記が、まともな判断能力があれば、数日以内にムスダンを公海に発射し、米軍からの報復はなし、と日本政府と米軍はみています。
ただ、軍部が暴走するか、金正恩がすでに酒か薬で壊れていた場合、韓国にノドンを沖縄、横須賀、グアムか福井にムスダンを発射する可能性もあります。
アメリカ政府が心配しているのは、ムスダンやノドンの軍事力ではなく、金正恩の精神状態です…。完全に壊れていたら、同時に五、六発発射する。
アメリカ政府が北朝鮮が正常な判断能力があると考えている根拠は、おそらく、朝鮮労働党の機関誌の労働新聞で、日本全土を標的にしている。日本には原子力施設がある。１９４０年代の核惨禍とは比較にならない大惨事を日本にもたらすと、強気な発言を繰り返しています。
日本の原発狙い発言は初めてですから、追いつめられているけれど、原発狙いは難しい、ミサイル発射は数十億単位でお金がかかりますから、そもそもムスダンの燃料があるか怪しいのです。
いちかばちかのハッタリ外交の可能性も高く、また、仮にムスダンを発射しても、日本や米国は支援しない（韓国政府が支援する動きを１１日から見せ始めました）方針をかためています。ですから、ハッタリ外交も無意味ですし、同等報復しかしない宣言を米軍がしていますから、ミサイル発射の戦略的意味がないのです。
仮に、日本やグアムを狙いＰＡＣ３で迎撃した場合、アメリカは同等報復でミサイル発射を行います。万が一、迎撃に失敗し、被害が出た場合、高い確率で海兵隊が金正恩第一書記を殺害します。太平洋艦隊で包囲していますから、沖縄、横須賀、首都圏にミサイルが墜落したら、アメリカもやりたくないけれど北朝鮮に空爆した上で、金正恩はラディンやフセイン元大統領のように必ず処刑されます。国連の裁判（最高刑は終身刑）ではなく、北朝鮮の仮政府によって裁判で死刑にされます。
アメリカは大日本帝国（Ａ級戦犯）、イラク、アルカイダ、すべて処刑してきましたから、必ず敵対すれば金正恩は殺されます。ムスダン発射は、クーデターで北朝鮮内部から殺害されないために企てた計画です。
金正恩第一書記が生き延びる方法は、オランダのハーグの国際司法裁判所に逃げ込み自発的に終身刑に服役する以外に逃げ道がないんですよ。
自暴自棄にならないように、アメリカも公海へのミサイル発射は黙認すると言っています。
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