林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

どうしたら社会性がつくのか?

やはり、社会性というのは、社会の中で身につく能力ですから、社会に出るしかないと思うのですが・・・。

もう1つは、コミュニティーにとって望ましい姿が社会性なんですよ。ですから、江戸時代の武士とイスラム国(ISIS)の社会性と、日本のサラリーマンや公務員の社会性って求められているものが違うと思う。

米国と日本の社会性も違う。田舎と都会も違う。

求められている望ましい社会性とは何か?を知ることが社会性です。

横並びの組織なら、あまりに仕事ができるのは社会性がないといえるかもしれない。逆に、エリートしかいない組織で、仕事ができなきゃ社会性がないといえると思います。

つまり、そのコミュニティーで、社会性の定義が違うんですよ。
ですから、「ぎょうせい」の本でも「合法」かどうかを基準に判断するように書いたはずです。

例えば、組織ぐるみで、「カラ出張」をしているのは止めないといけない。犯罪だから。しかし、違法じゃない、効率が悪い仕事の仕方をしていても、権限者じゃなかったら、止めない方がいいです。出世して権限を持ってから組織を変えるならいいけど、権限がない人間が改革しようとすると潰されるんですよ。そういう状況判断をする必要があると思います。

組織の観察、どうすべきかを長期的に考えていく。そのために、古典であるとか歴史を学んで、マクロで判断する。それが、私の本から学ぶことなんですけどね・・・。

論語と同じで、エッセンスしか本なんか書けないですよ。1人1人と話せば、その人によって置かれている立場が違いますから。

はやし。