林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

なぜ、悪人は成功し人から好かれるのか?

先ほどの記事の続きです。

 なぜ、悪人は成功するのか?

悪人は、見返りを与えるのが得意だからです。

徳川家康足利尊氏源頼朝、要するに利権配分がうまいんです。

善人は、自分がやっていることが正しいから、他人が協力するのは当たり前と考えます。

だから、人が離れていくんです。

宗教で聖戦ってあるじゃないですか?無私の奉仕ではありませんよ。「天国に行ける。」凄い見返りを用意してあります。

 話がそれましたが、悪人はフォローもうまいんです。人間の欲望を否定していないから。

ボランティア団体って運営が難しいんです。特に、ボランティア団体の代表だけが本を出して目立ったりすると、嫉妬や離反者がでます。

ボランティアで人を集めたら、賃金を払って集めた以上の見返りを必ず、参加者に渡すべきでしょうね。参加者一人一人の自己実現や幸せを目に見える形で用意しないといけない。

悪人は、理念で人を集めないでしょう?利権で人を集める。人間には目立ちたいとか、本出したいとか、お金が欲しいとか異性が好きとか欲望があります。

欲望だけになったらダメなんですが、清く正しく美しくただ働きをさせたらダメです。理念があっても、理念のために何割かは欲望を満たさないといけない。

新刊の省庁のしくみのはじめに、国語力が大事で~、勉強法、スキルアップ法、ストレスケアの話をエッセンス化した話を書いてあったでしょう?あのエッセンスに対して、皆さんから私はお金を頂いています。あとの、省庁のしくみはオマケです。省庁のしくみを知っても関係者以外仕事に使えない。お金に変えられない。このブログも本の印税でフォローしているんです。実生活の向上に役立たない本なんかお金をとれないな、私は。

公務員の教科書、算数・数学、ニッポンの農業も実生活を改善、向上させるエッセンスから知識を発展させています。知識も大事でしょうが、実生活で対人関係の改善とかそういう内容にしなかったら林雄介が本を書く必要はないでしょう。私は、どんなジャンルに進んでもこの方針は絶対に変えません。

つまり、私は善人ではありませんが、善人は理念とか正義だけを強調しすぎるから、悪人に勝てないんです。

 人の欲望を受け入れて、理念や正義のために善用し、相手が求めているものを、悪に染まらない程度に与える。 善人は善人のプライドを捨てて、悪人に歩み寄って、善の心で少しずつ世の中、環境を良くしていけばいい。焦りですから、早く世の中や社会を良くしようというのは。

ゆっくり世の中を良くしたらいいんです。

林雄介with,you。

 「図解雑学・よくわかる政治のしくみ」、「図解雑学・よくわかる省庁のしくみ」(ナツメ社)、「絶対スキルアップする公務員の勉強法」、「絶対わかる法令・条例実務入門」、「ニッポンの農業」、「公務員の教科書〔算数・数学〕」(ぎょうせい)、「霞ヶ関の掟・官僚の舞台裏」(日本文芸社)、「この通りにすれば受験にうかる」(たちばな出版)

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