林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

児童ポルノの単純所持が違法化された場合、宮沢りえ氏のSante feを所持します。

いつもありがとうございます。林雄介です。

現在、児童ポルノの単純所持の処罰化が検討されています。私は、過去の18歳未満の写真等の単純所持の処罰化は別件逮捕や冤罪等、権力の乱用が起こることを大変、危惧しています。

児童ポルノは、売買や一般閲覧〔ネットに載せること〕の禁止で防ぐべきです。そもそも、児童である以前に猥褻性があれば一般法である刑法で規制可能なのです。

司法権力は最低限に抑えるべきで、別件逮捕や冤罪等の可能性が極めて高い児童ポルノの単純所持処罰化は法令として適切なものではないのです。

宮沢りえ氏の写真集は17歳10ヶ月で撮影されたのではないかと言われています。写真をみて、医学的に17歳10カ月と18歳の区別をつけることは不可能です。

そもそも立件が極めて難しいのが児童ポルノの単純所持です。例えば、覚せい剤所持は覚せい剤を持っていれば犯罪事実を確認できます。しかし、児童ポルノは年齢確認が科学的に不可能です。もし、児童の年齢確認が可能だとすれば、その児童の特定と撮影時期を調べる必要があるのです。逆に、児童のポルノ撮影という行為自体は処罰が可能です。ですから、水際規制をかけられるのです。逆に言えば、現在、成人している人物の児童時代のポルノを持っていれば処罰対象になります。私は海外の事情には詳しくありませんが、映画等で児童が裸になっている古典映画があるはずです。これは、登場人物の年齢の特定が可能です。こうした映画や著名人等の児童ポルノをまず収集します。なぜなら、世間一般に児童ポルノとして性的な目的で出回っている写真等の年齢確認をすることは不可能だからです。確信犯として、映画や著名人の児童ポルノに該当するであろう映像等を所持します。これは、いかに単純所持処罰が馬鹿馬鹿しいものか立証するためです。ただし、単純所持が処罰化されなければ集めません。
児童を守らなければいけないことは否定しません。しかし、方法論として単純所持処罰は間違っています。法令は客観性が大切ですが、客観性がないのです。これは東京都の二次元児童ポルノ規制と同じです。

林雄介with,you。

「図解雑学・よくわかる政治のしくみ」「図解雑学・よくわかる省庁のしくみ」〔ナツメ社〕、「絶対わかる法令・条例実務入門」「絶対スキルアップする公務員の勉強法」「公務員の教科書〔算数・数学編〕」、「ニッポンの農業」〔ぎょうせい〕、「霞ヶ関の掟・官僚の舞台裏」(日本文芸社)、「この通りにすれば受験にうかる」(たちばな出版)。