林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

強まる内務省〔総務省〕の全国支配。九州知事選挙。(・ω・)/

いつもありがとうございます。林雄介です。o(^▽^)o

橋下徹大阪府知事が、佐賀県知事〔総務官僚〕に原発のことで噛みついていますが、佐賀県知事選では2003年に樋口元農水省畜産局長が現佐賀県知事に敗北しました。宮崎県は畜産県であるにも関わらず、川村元林野庁長官〔現民主党衆議院議員〕がそのまんま東に負けました。
昨年の長崎県知事選挙では、橋本つよし候補〔農水省、早稲田政経〕が次点で負けました。

農水省、選挙に弱すぎです。

現在、都道府県知事のシェアナンバーワンは、総務省です。総務省副知事や県の管理職をやってから知事選に出るので事実上の天下りと変わりません。
天下りができないから、絶対に知事や国会議員になる官僚が増えるでしょう。

国と地方の交流人事は、選挙を通じた天下りの斡旋になっていると思うのです。また、今の幹部は知りませんが、私の地元岐阜市では2名の副市長のうち1名は国土交通省の技官、1名は岐阜県庁の天下りになっています。こういう形で市町村に都道府県庁や国が、また都道府県庁に国が幹部として派遣されるのは中央集権国家の象徴です。
そもそも市と都道府県は自治体として対等な関係にあり、県から幹部を迎えるべきではないのです。自治体に国の職員が出向すれば公平な予算配分ができなくなります。
そもそも官僚は年間数百人しか誕生しませんから、天下りさせずに大部屋勤務で1千万円くらいで飼い殺しにすればよいのです。それが不満な人間だけ退官して政治家になればいいのです。
地方分権といいますが、官僚の知事が大半です。地方は分権なんかする気がないから官僚を知事や首長にするのです。そして、官僚も教えてあげないから悪いんだけど、何回も何回も官僚が知事だからということで予算なんかつかない。1回はご祝儀をくれますよ、新しい首長がどんどん誕生して中の人間も入れ替わっているから予算なんかつけないですよ。
官僚を知事にしたら、予算がつくわけではないのです。ただ、予算を配っていた側だから手口を知っているだけで、官僚が首長になっても地域の特に地方議員が期待しているような有利な予算配分はない。知事や市長になったら、官僚じゃないから面倒なんか見てくれないですよ。予算がつくなら、国会議員。大村愛知県知事も野党でも国会議員の時の方が国から金を引っ張ってこれた。知事は難しいでしょう。

林雄介with,you。

「図解雑学・よくわかる政治のしくみ」「図解雑学・よくわかる省庁のしくみ」〔ナツメ社〕、「絶対わかる法令・条例実務入門」「絶対スキルアップする公務員の勉強法」「公務員の教科書〔算数・数学編〕」、「ニッポンの農業」〔ぎょうせい〕、「霞ヶ関の掟・官僚の舞台裏」(日本文芸社)、「この通りにすれば受験にうかる」(たちばな出版)。