林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

切腹要員のアウトソーシング。(=^▽^=)

いつもありがとうございます。林雄介です。今日もお疲れ様でした。o(^▽^)o

東京電力株主総会で、株主が経営陣に「一昔前なら切腹もの」との発言がありましたが、そんなに簡単に切腹なんかしませんから。介錯なしで切腹したら、一晩ぐらい死ぬのに時間かかりますよ。

ギロチンって、首切りに失敗して苦しまないように作られた人道的な死刑の道具です。切腹も、腹を切っても即死しませんから、首切り専門のプロがいて、切腹する人によっては扇子を使ったり、腹に刃が当たる前に首を落とす〔正確には皮一枚残すから、首は落ちません。首の皮一枚って語源通りなら助からないって意味ですけどね。〕んですよ。で、切腹なんかコストがかかるから時代劇みたいに簡単に切腹させませんよ。セレモニー代がかかるから。だから、減罪して切腹代を浮かすわけ。で、首切り専門の武士もそんなにいないから、自前で用意できないと他藩から借りるわけ。それに、赤穂浪士はVIPだから切腹させたけど、普通なら打ち首ですよ、浪人だから。切腹が許されたとしても家老の大石さんぐらいまでです。あとは、打ち首。

こんな感じです。
家老「我が藩も財政難の折、切腹を廃止する。」

藩士「ご家老、切腹は武士道のシンボルでございます。」

家老「切腹の費用がないのだ。経費削減のため、万が一の場合は介錯要員は他藩から借りてくるが、謝礼がいる。介錯なしでいいなら、切腹してもいいけど。嫌だろ、痛いぞ。とにかく、倹約の上にも倹約、飲酒も控え、切腹しなきゃいかんような不祥事を控えて貰いたい。お家第一、雇用第一。先頃、薩摩藩では500万両の借金を無利子250年ローンで踏み倒した大改革があった。我々も薩摩藩を見習って、刀を算盤に変えて、100年計画で借金を踏み倒すという、こう、非常に清々しい経済改革を断行せねばならん。というわけで、切腹は経費削減のためアウトソーシングした。」


林雄介with,you。

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