林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

関ヶ原の合戦以降、豊臣に味方する理由が大名にない理由。o(^▽^)oご恩と奉公。o(^▽^)o

いつもありがとうございます。林雄介です。o(^▽^)o

豊臣恩顧の大名が大阪夏の陣、冬の陣で豊臣を助けていないのは大義名分があるんですよ。

まず、鎌倉幕府において、「ご恩と奉公」の関係が成立しました。ご恩というのは領土安堵、要するに食いっぷちの保障です。奉公は、その対価代償です。

これを徳川、豊臣でみると関ヶ原の合戦までは豊臣が大名に領土安堵をしているからご恩があるんです。ところが、関ヶ原以後、徳川家康征夷大将軍になりました。この時に、新たに全国の大名は徳川家康から領土安堵の保証を受けました。ですから、この領土安堵を受けた段階で豊臣から徳川家康にご恩の対象が変わっているんですね。
ですから、大阪夏の陣、冬の陣でもし、大名が豊臣方についたら「ご恩」に対する「奉公」の実行を拒むことになるんですね。明治維新のときの討幕のロジックも天皇に主権があり将軍は主権の代行者でしかないから、天皇が「ご恩」の主体であると。

会社でも、組織でも、「ご恩」がなかったら、泥棒してそれで食わなきゃいけなくなります。「ご恩」って食いっ扶持の確保、保証ですから。ご恩があって、奉公があると。当たり前のことですよ。

夢や理念で食べれないですよ?

林雄介with,you。
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