林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

インフルエンザ脳症、警察官の猿ぐつわで障害、1億円の損害賠償判決について。

いつもありがとうございます。元官僚で開運アドバイザーの林雄介です。

インフルエンザ脳症の患者さんを救急搬送する際に、暴れたため救急隊員の連絡で駆けつけた警察官が舌を噛まないようにタオルを2枚口に入れ猿ぐつわをして、窒息し重度の障害が残ったことに関して、1億円の損害賠償判決が出ました。判決の詳細を読んでいませんが、私は行政的には望ましい判決とは思えません。
まず、1億円の損害賠償金額は、被害者が31才であったことを考えれば、障害の程度にもよりますが少ない。要するに、未来を奪ったわけですから。

ただし、警察官は善意の行為なんですよ。確かに、やりすぎなんですが、警察官が適切な猿ぐつわの知識があるんですか?。警察官の職務行為ではないんですよ。状況がわかりませんが、本来、医師が指示しなければ危険な処置です。ですから、救急隊は医師の指示を仰いだ上で警察官に助力を求める必要があったはずなんです。

今、救急医療が崩壊しかかっているんですね。警察官の処置は適切ではありません。しかし、警察官の職務行為ではないんですよ。善意で警察官がやったんですよ。知識が間違っていたけれど…。

経緯がわかりませんが、裁判所は和解勧告を出して、県なり国なりが和解金として1億円支払うべきなんです。これ、泥酔者保護や留置場でやったら、明らかに警察官の違法行為です。それは、警察の不法認定されるべきです。しかし、今回のケースは、警察官の予想された職務行為ではないんですよ。善意でやって、間違っていた場合は、和解させるべきなんです。心情的には、賠償金を即時支払いさせるべきと思いますが、私は宮城県最高裁で争うべきだと考えます。金額は1億円でも少ない。しかし、善意過失の警察官の責任を認めれば、今後、警察が萎縮して動かなくなる。これは、国民全体のマイナスなんです。逆に、医療行為に警察官の出動を禁止して、同様なケースは救急隊が対応できるようにすべきです。私は、救急医療は、悪質な過失がない限り国が全額賠償すべきだと考えます。受け入れ先の病院もなくなっている。
あとは、国民全体の教育水準が低いからモラルハザードが起きるのです。国民全体が賢くなれば、国民は幸せになるのです。

林雄介with,you。

〇林雄介公式HP
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