林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

「いじめと自殺は因果関係がない」、「こちらが被害者」発言の大津市教育委員会の沢村憲次教育長はいい人。大津市いじめ事件は、モンスターペアレント対策。

いつもありがとうございます。林雄介です。

いや、近江牛が届いたわけではなく、いろんな地方公務員の人物分析を冷静にしてみたんですね。

沢村憲次教育長は、「いじめと自殺の因果関係」を否定していますよね。これ保身じゃないかもしれませんよ。

教育委員会にクレームや苦情が、恒常的に来るのは事実です。ですから、沢村憲次教育長が、「いじめと自殺の因果関係を認めない理由」を沢村憲次教育長善人説で分析すると、「教育長がいじめと認めたら、教育委員会が機能しないレベルで、市内のグレーゾーンの苦情が全部、教育委員会に来たら、モンスターペアレントクレーマー)が増殖する。

大津市全体、日本全体のモンスターペアレントと戦うために、あえて、「いじめと自殺は因果関係」はないに固執している場合、客観的には間違っているとは思いますが、主観的には「間違っているとは言い切れない」。
大津市いじめ事件は滋賀県警察本部や大津市教育委員会大津市役所ぐるみの地域有力者に配慮した隠蔽工作として、耳目を集め、日本規模の事件になりましたが、実は、沢村憲次教育長が配慮しているのば、現場をモンスターペアレントから守ることの可能性もあるんですね。

今回は、いじめ事件が陰湿すぎたため、客観的には大津市教育委員会の対応は間違っていたと思います。ただし、沢村憲次教育長が、「保身じゃなくて、変な現場の正義感」で戦っていた場合、確かに危機管理能力は低いと思いますが、雪印が社長の「1週間も寝ていないんだ」発言で、マスコミが大炎上したので、これ、世間とマスコミが魔女狩り状態になったら、何が正義がわからなくなりますよ、うち、狂牛病のときにそれをやられましたからね。

沢村憲次教育長が、戦っているのは、マクロ的には間違っていますし、やり方や方法論的には間違っているとはいえ、モンスターペアレント相手かもしれませんよ。

林雄介with,you。

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