林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

1、選挙って何?(直接民主制と間接民主制)、町村総会。(2012年衆議院選挙・解説:林雄介)

1、選挙って何?(直接民主制と間接民主制)、町村総会。(2012年衆議院選挙・解説:林雄介)

 林雄介の衆議院選挙解説「公式よくわかる政治入門」が開設されました。
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こんな感じで解説しています。

ちょっと、基本的な話を書きます。選挙というのは、国民が政治家を選ぶことで、どういう政治を行うかを決めることです。日本は、国民主権といって政治の最終決定権を国民が持っています。

 戦前は、主権、政治の最終決定権は、「天皇陛下」にありました。主権というのは政治の最終決定権なんですが、その最終決定権が「国民」に変わったのです。次に、直接民主制と間接民主制があります。

直接民主制は、古代ギリシアのように市民全員で、話し合って決めることです。多くの社会や公民の授業では、「日本人1億人が直接話し合うのは無理だから、間接民主制で政治家を選んで、政治家が国民に変って国会で話し合うと教えていたはずです。しかし、ネット社会の実現で、「各省庁が政策のプレゼンをして、消費税を増税するかどうかを電子投票で決めることが出来るんですね。」

 なぜ、「政治家を選んで政治を行う民主制なのか、それは、憲法が出来た時にネットで電子投票ができるような社会ではありませんでしたから、間接民主制にしたのです。地方自治法という地方自治の法律では、市町村議会、町村は議会を持たないと言う選択肢があります。どうするかというと、条例で議会を設置しないと決めれば、有権者、20歳以上の町民や村民が全員で集まって話し合って決めるんです。これは、地方自治法94条、95条で「町村総会」として議会の変わりに「有権者、全員の話し合いで政治を決めることができると決めています。例えば、東京都の宇津木村(人口100人弱)等の小さな自治体では、村民全員で集会をして村の運営方法を決めていたケースも有るのです。100人、200人の村や町ならともかく、1億人で話しあうのは無理ですから(意思確認のためにいちいち国民投票をできない)、政治家がいるのです。しかし、スマホやネット、携帯で投票できるようになれば、憲法を改正して、「各省庁が政策提言をして、国民投票で決めればいいのです。方法としては、政治家を置かないという選択肢が、現在はありえるということです。」

 昔は、ネットがなかったから、政治家に政治をやらせることにしました。地方自治法で議会をおかずに町村総会で政治ができるということは、「必ずしも政治家が必要」ということではないのです。国会議員を代議士といいますが、代議士と言うのは国民の代わりに議会で話し合うから代議士なのです。憲法が出来た時と時代が違います。ですから、「新しい政治の形がありうる」と私は思います。

林雄介with,you。

 

〇林雄介公式HP

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