林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

15、ネット選挙解禁の問題(芸人、タレントはお金で応援する)(2012年衆議院選挙・解説:林雄介)

 

 

15、ネット選挙解禁の問題(芸人、タレントはお金で応援する)(2012年衆議院選挙・解説:林雄介)

 ネット選挙の最大の問題点は、選挙で著名人が広報に使われるということです。タレントや芸人が、自分の意思で特定の候補を応援することはありません。スポンサー企業や所属する芸能事務所と政治家がコネがある場合、ブログやツイッターで、「何々さんを応援しています」というメッセージを、半強制的に情報発信させられます。つまり、政治のステマ、選挙のステマといえます。ネット選挙の最大のネックは、組織的に後援会がステマをはじめることです。ですから、ネット選挙解禁をする場合、「落選を目的とした行動の禁止、選挙活動妨害の禁止」を盛り込まないと、昔は、「立会い演説会」といって会場で立候補した政治家が集まって順番に演説をする仕組みがありました。しかし、「野次」で演説妨害をするケースが多く廃止になりました。ですから、候補者のブログやツイッターを「嘘つき」とか「実現不可能な政策」という批判を行って、選挙妨害をする可能性が高いのです。

 「電車男」、昔、2ちゃんねるでありましたが、「広告代理店の自作自演説」もあります。ですから、ネット選挙を解禁すると、絶対に選挙のステマが起こると思います。これをどうするのか?皆さんに考えて頂ければと思います。

 

16、ポスターに載っている有名人は、本当に候補者を支援しているの?(2012年衆議院選挙・解説:林雄介)

選挙のポスターや政治家の応援演説に、タレントや学者、著名人が応援に来ることがあります。「この有名人が応援しているのなら、自分も応援しよう」という有権者もいるからです。政治家同士、例えば、党首や総理が自分の政党の候補者と写真を取る時は、無料です。しかし、タレントや著名人の場合は、数十万からそれ以上のお礼を渡して、応援してもらうことがほとんどです。そこで、タレント議員を立候補させ、「無料で応援演説に行く政治家」を作るのです。

ただし、こうした有名人に渡したお金は選挙運動費用として使われることはありません。政治活動として、機関紙等に文章を書いたり、政治資金パーティーにゲストとして呼び、その時に「タレント、芸人、落語家、学者や著名人」の講演会を開いて、講演料という形で支払うことが多いようです。これは、ネット選挙解禁でコネがある人が、タレントや著名人のブログで応援されて当選する可能性があるため、「しがらみだらけの政治」の温床になる可能性があります。

 

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