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作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

55、なぜ、日本の外交は弱腰なのか?(2012年衆議院選挙・解説:林雄介)

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こんな感じで解説しています!。

55、なぜ、日本の外交は弱腰なのか?(2012年衆議院選挙・解説:林雄介)

 北朝鮮のミサイルが発射されました。また、中国の漁業監視船が日本領海に侵入しています。しかし、日本の外務省、日本の外交は弱気です。なぜ、日本の外交は弱気なのでしょうか?それは、戦後の外交方針が「平和外交」だからです。

 では、平和ではない強気な外交とはなんでしょうか?それは、日独伊三国同盟を締結して、真珠湾に攻撃を仕掛ける外交です。戦争は、外交の最終手段です。

 太平洋戦争で、アメリカに攻撃を仕掛けて、歴史上、海を渡ってアメリカまで攻撃した国は2カ国しかありません。独立戦争のときの大英帝国と、太平洋戦争の時の大日本帝国です。

 太平洋戦争の時に、アメリカに戦争を仕掛けて、報復にB29による都市への無差別爆撃(国際法違反)、原爆の投下(国際法違反、東京裁判でアメリカの弁護士が言っています。アメリカの凄いところは、東京裁判で、原爆を落としたアメリカは国際法違反と断言する弁護士がいることです。多様性の尊重があるのがアメリカの強みでしょう。)をされたのです。

 それはさておき、日本は、戦争をして、ボロボロになりましたから、戦後の外交は、「平和外交」に転換したのです。戦前なら、憲法を改正して、戦争を起こしているでしょう。

 「弱気外交」といわれますが、70年前に真珠湾に攻撃をしかけて、太平洋上に軍を展開したのです。敵国は、国連安保理の常任理事国すべてです。イギリス、アメリカ、フランス、中国、ソ連(中立条約をソ連が一方的に破棄)の5カ国が敵ですから。

これ以上、強気に出来ないレベルの外交?を1回、やっています。歴史上、1カ国で中国とロシア(日露戦争は、同盟国のイギリスの嫌がらせが大きい)の両国と直接対決して、勝った国は「日本」しかありません。超強気外交です。

 日本人の怖いところは、いきなり強気になることです(チャーチルも回顧録に書いています。)尖閣諸島竹島問題も、怖いですよ。日本人は、「愛国心」に目覚めたら、勝ち負けを抜きにして、ロシアでも中国でも、アメリカでも戦争を仕掛けた歴史があります。

 元寇で、モンゴル軍を撃退したのも、明まで攻撃したのも日本人です(豊臣秀吉はスペインまで出兵するつもりだった)。

 平成は、大正時代に似ていると思います。昭和初期は、「モボ、モガ」もいたわけです。明治の日清、日露の後に太平洋戦争をはじめたのではないのです。大正という平和時代があって、民本主義もあって、昭和恐慌の後にナショナリズムが出てきたのです。

 歴史的に、経済状況が悪くなると「愛国主義」が発生します。ですから、中国人や韓国人は「日本人が野蛮だといいますよ。あれ、絶対に日本が攻めてこないと思っているんですね。」

 70年前に太平洋を越えて、ハワイに攻撃を仕掛けたんですよ。100年前に、「伊藤博文朝鮮半島は維持費がかかるので併合に反対していた)を暗殺されて、韓国を併合しちゃったんですよ。」

 日本人は、「愛国心に目覚めたら、何をするか分からない人達ですよ。」北欧も福祉国家にシフトする前は軍事国です。バイキングですから。イギリスもバイキングです。ドイツ人もゲルマン民族ですから根性があります。

 日本人は、「愛国主義」に目覚めると、ロシアでもアメリカ相手でも戦争をしちゃう国だから、「平和外交」なんです。戦前も、「平和外交と強気外交でゆれています。」

 今、日本は格差が広まり、ナショナリズムに目覚める可能性が高い。竹島問題は、「最悪です」。尖閣諸島もです。ナショナリズムは、目覚めたら、日本人は止めれませんよ。60年前に、アメリカと本土決戦をして1億総玉砕とか言っていた人たちですよ。

 近隣諸国の軽率な挑発行為は常識を疑います。

 

林雄介with,you。

 

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