一票の格差裁判、最高裁ではかなり厳しい判決を出してくる可能性あり。(=^▽^=)

いつもありがとうございます。林雄介です。

日本の裁判史上においては、立法府の裁量と独立性、行政府の裁量と独立性を尊重し行政裁判等で、最高裁が違憲かつ無効判決を出すことは避けてきました。

ただ、今回、高裁レベルはほぼ違憲判決が出揃いました。最高裁も違憲判決は間違いありませんが、選挙無効判決が出るか？どうか？です。
選挙無効判決を出してくる可能性としては、最高裁の違憲判決（２００９年）から衆議院選挙まで１年半以上あり、また、消費税増税等の重要法案が可決されたことから、一票の格差是正作業が国会で審議可能であったにも関わらず格差是正作業を行わなかったことは、司法判断を軽んじており、選挙無効判決は政治の混乱が予想されるとはいえ避けて通れば、裁判所の違憲審査権が実効性がないことを裁判所自らが認めることになるため、一定期間の是正期間後に選挙を無効とした判決（広島高等裁判所の猶予つき選挙無効）は否定されうるものではないと判断せざるをえない。
さすがに、猶予なし選挙無効判決はないと思いますが、最高裁が違憲審査権そのものの有効性を否定することは、国民全体の司法全体への不信感を招くと言わざるをえず、予想されるべき政治的混乱を斟酌しても、当該衆議院選挙は無効であったと判断せざるをえない判決が出る気がします。平たく説明すると、最高裁で違憲判決を出しても、国会が軽視し具体的に一票の格差是正作業を行わないと、裁判所が違憲審査権の有効性（違憲判決を出しても無駄になる）を否定することになるため、政治的混乱を避けるために一定期間の格差是正作業猶予を与えた後に、選挙を無効とする判決を多数決で通す可能性があります。要するに、裁判所が裁判しても、判決を国会が無視したら、違憲審査そのものが無意味になるので、違憲状態の放置を裁判所が指摘する形で、猶予つき選挙無効（多分、次の衆議院選に間に合う程度）を出さざるをえず最高裁が多分、困っていると思います。ですから、最高裁の判決前に、違憲状態を避ける区割りに変えないと最高裁が出したくないけれど、違憲、選挙無効判決を出さざるを得なくなると思うんですね。選挙無効になると失職なのか？議員歳費を返還さ
せるのか？あと、政党交付金をどうするのか？公設秘書は？的な、もう一つは部分失職なのか、当該選挙区だけの問題なのか？一票の格差そのものを問題にすると全選挙区の選挙そのものが無効になるのか？。
しかし、衆議院選挙そのものを無効にはさすがにしないと思うんですね。それをやると、今の衆議院で決めたことが無効になっちゃうから。選挙無効にした上で、国会議決そのものは否定しないか…。
今の流れだとかなりキツい判決になると思います。実際、国会議決を否決できませんが、今の流れで国会の自主性に任せると最高裁が違憲審査権の実効性を事実上、否定することになるので、最高裁も正直、困っていると思いますよ。

林雄介ｗｉｔｈ，ｙｏｕ。

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