いつもありがとうございます。林雄介です。(*^_^*)
私の秘書になって勉強したいという話を聞くんですが、変わったことはやっていないんですよね。
マルクスは大英博物館の図書館で10年以上、研究して資本論を書きました。法然、日蓮、親鸞は比叡山で10年ぐらいかけて一切経典を読んだんですね。同時代に比叡山には何千人も僧侶がいたけど、一切経典を読まなかった。大英博物館の図書館も成人なら誰でも利用できるから、同時代のイギリス人なら誰でもマルクスと同じ資料を読むことができた。
今、ネットで情報が氾濫しているといいますが、氾濫していても使いこなせるかどうかは別次元の問題だと思うんですね。
私の本も電子書籍にシフトしていくのでしょうが、デジタルもアナログも活用するのに読まないといけない資料の量は変わらないと思うんですね。
グーテンベルクの活版印刷で本が安く手にはいるようになったんですが、勉強をしたかったら中世でも修道院にはいれば庶民でも勉強できたし、中世の学者は本人が貴族じゃなかったらスポンサーがいたんですよ。家庭教師をやったり。
日本でも伊能忠敬は町人ですけれど、勝手に学者になって日本地図を作ったじゃないですか?。ですから、時代って関係ないんですよ。戦国時代でも学者はいたわけだから。
受験が悪のような風潮があるんですが、じゃあ、ギリシアやローマやベルバラみたいな世界がいいのか?と思うんですね。全国民が学びたい時に学べる社会ってすごいことなんですよ。私は日本人がいる海外に行きたくないから、日本人が来る前にインドもまわってきましたが、識字率が低いから、読み書きできない人が大量にいる。何回か書きましたが、インドの漁師さん達に内外価格差のレクチャーをしてきたんですよ。読み書きできない人たちに。理解してもらうのに半日かかりましたけど。インドの漁村で、日本産のTシャツをくれと言われて漁師数十人相手に内外価格差のレクチャーをした日本人はあまりいないとは思いますが。
勉強できるって、すごいことなんですよ。だから、福沢諭吉でも自助論でも学問しないから貧乏というきつい言い方になるんですよ。諭吉は身分社会で嫌な思いをしているから。
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