林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

望月の歌 藤原実資(検索回答)平安貴族の死因は生活習慣病。

望月の歌 藤原実資。そう、道長が「糖尿病を患い死にかけていたときに、満月がかけない」と歌ったという歌。

本当に、「そんな精神的余裕があったのか?」なんです。位人臣を極め、娘達が天皇の子供を生み、外戚としての権力を絶大なものとした道長ですが、当時の日本酒はみりん(華鳩の貴醸酒は甘ったるい。当時のお酒もあんな感じ。)つまみは、塩や味噌。糖度の高いお酒を、塩や味噌をつまみに飲むから、「高血圧と糖尿病」にほとんどの貴族が罹患。さらに、歯周病と虫歯。癌が死因の上位に来たのは、平均寿命が延びてから、その前は「生活習慣病」で、死んでいた。平民は貧乏だから、そこまで生きられない。

道長も、すでに「生活習慣病」に罹患しており、ぼろぼろ。原因がわからないので、宴会・・・。
平安貴族が、祈祷や浄土信仰に頼った理由は、生活習慣病を治すのが難しかったから。原因がわからないし、じわじわ死んでいくし・・・。
生活習慣病失明したり、じわじわ死んでいくわけですよ。だから、最後、宗教に走るわけ。

 藤原実資は、道長の政敵。で、実資の日記にしか、道長が「望月の歌」を歌った話は書いていないから、「本当に歌ったかどうかわからないんですよね。」

貴族の日記は、「後世、読まれることを前提に書いています。ですから、清少納言の悪口をわざわざ、紫式部日記に残して、後世に伝えようとした紫式部は、相当、陰険な人と思われているでしょう?」

はやし。