日本書紀は漢文。
吉備真備や菅原道真に勝とうとして、四書五経を読んだり、孫子の研究をしていたら怖い。
男も勉強をあまりしなくなっていたから、武士の世の中になった。世襲貴族の弊害。
紫式部は、日本紀の局と陰口をたたかれていたんですね。これ、バカじゃなかろうかと思うんですよ。
日本紀の局というのは、日本書紀を女性にもかかわらず読んでいたからつけられたあだ名です。女性が漢文で書かれた書物を読むのが可愛いげがないということなんですね。
源氏物語でも、アホな男どもが、「女が漢文を読むのは興ざめ」と話しているシーンがあります。
漢文って、史記とか日本書紀ですよ。これが、四書五経を読み込んで、菅原道真に対抗して文書博士を越えようとしていたり、孫子の研究は吉備真備がやっていたんですが(孫子は吉備真備が日本に持ってきた)、大臣の吉備真備みたいに孫子の研究を紫式部や清少納言がやっていたら、相当、ひきますよ。
史記とか日本紀なんか、今の感覚なら司馬遼太郎やラノベみたいなもんですからね。
実際に、藤原氏が世襲と権謀にあけくれている間に、公家の知的水準が下がっていたわけです。
ですから、藤原道長と紫式部と清少納言が同時代に生きてますけど、道長の孫の代に、源平が台頭してきて、公家の時代が終わるのです。
で、鎌倉幕府がやったのは坊主の囲い込み。僧侶と公家の頭がいい人は引き抜いて、鎌倉にリクルートして、寺作らせて、文化の中心を鎌倉に持っていくわけです。
林雄介with,you。