林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

会社はマイナンバーから職歴が判る(検索回答)

無理。

マイナンバーと職歴のリンクは、「税務署」。国税庁から情報を抜くのは不可能。国税庁は、何度も書いたように、税金を集めています。で、国税庁から情報を売られたら、(脱税するとマスコミに流すけど・・・)、行政機構そのものが運営できなくなるんですよ。警察の不祥事や防衛省の不祥事より、国税庁、特に納税情報漏えいは、納税拒否につながるから、「隠蔽する」でしょうね。

住民基本台帳ネットワークで、個人情報を売る相場が3万前後なんですよ・・・。で、興信所の調査料金が15万~20万。

皆さんは公務員が多いけれど、持ち出しって難しいんですよ。例えば、私が誰かの住民台帳を、皆さんに閲覧してきてといっても、無理だと思う。例えば、税務や予算や人事の人間が住民台帳をいじれないでしょ?

市長が閲覧してもばれますよ。目立つから。

住民台帳の係が売るんですよ。アホの長妻あきらとかは、保守管理代の概念がないから、「民間委託しろ」とかいいますよ、アホの事業仕分け
一部、自治体で民間委託して、総務省がパニくってましたけどね・・・。

自治体って、数年ぐらい、水道や戸籍や福祉にいくかもしれないけど、王道は人事、予算、議会でしょ?。法令も王道じゃないじゃないですか?。

幹部候補を、住民台帳のところで塩漬けにしないでしょう?ルーティン奈業務で大事な情報を扱っているところが一番、怖いんですよ。

法務局の窓口って、民間委託じゃないですか?。自宅の抵当をみたら、例えば、10年かけて4000万の借金を銀行に返していたら、世帯所得が予測つくでしょ?。銀行からの借入額と、返済期間が残るから、世帯収入が予測がつくんですよ。で、家の購入でローン返済中に私学にいれていたら、世帯収入が想像つくでしょう?。学校と一族の自宅の登記簿を調べるだけで、一族の資産力ってだいたいわかるんですよ・・・。

仕事がなくて、ぷらぷらしてます系は「地主」。無借金の地主なら、無理に働かなくても食べていけるし・・・。地主で厳しいのは、土建屋に騙されて、借金して賃貸を建てた人たち。

相続税対策で、不動産を買うのは「馬鹿がやること」。今から、贈与をはじめるんですよ。子供が生まれたら、すぐに贈与税の限界まで贈与しますよ、本当の金持ちは。数十年かけて、財産を移転させるんですよ。
借金で不動産をつがせるんじゃなくて、数十年かけて名義変更するんです。極端な話、親から子供に土地を売って、名義変更して、子から親に返済して、返済額を贈与し続ければ、「相続税」は減らせますよね?
(脱税と見なされる場合があるので、自分で調べてやってください。)

相続逃れはオリジナルは1代は見逃してくれますよ。西武が成功したから。ただし、同じ方法は今は使えなくしてある。1代は相続税逃れをしても、法改正を国税庁がやるから、次の代には残せないんですよ・・・。

フジテレビとかN財団みたいな法人に支配権を移すやり方も、「母体法人」の乗っ取りイベントが発生しますからね。
笹川一族は、「日本財団」の経営権を持っていませんよ。笹川家は、競艇の関連会社を経営して生活しているんですよ。財団の経営権は奪われる可能性があるから、財団の収益で生活しているわけではないんですよ。

警察もパチンコ本体には天下らないでしょう?遊戯の検査機関と換金団体の福祉法人に天下るんですよ。一番、美味しいところは奪わずに、2番目、3番目に美味しいところは押さえる。前田利家的、生き様。

自民党で一番、力があるのって首相じゃないんですよ。首相候補の第一派閥の幹事長が一番、利権がありますよ。田中角栄でも、竹下登でも小沢一郎でも幹事長時代が一番、権力を持っていて、まあ、そのあと院政を引きましたけどね・・・。

森元首相院政は死ぬまで続きますよ。「後継者がいたら、もう引退するか、引退させられてる。」後継者がいる人間だと、利権の世襲が起こるんですよ。もしも小泉純一郎森元首相のポジションでスポーツ、オリンピック利権を手に入れたら、進次郎に世襲されますよ。

利権ってね、1代で潰せない。小渕恵三の通信利権は小渕優子世襲したけれど、小渕優子の通信利権を潰したかったら、小渕優子を潰すのは難しいんです。今から、「小渕優子の対立候補とその後継者」を育てて、2代かけて潰すんです。織田信長でも豊臣秀吉でも徳川家康でも、中国の初代皇帝もこのやり方で潰してるんですよ。

斉藤道三とか武田信玄とか上杉謙信みたいな直接対決したら、信長が負けそうな相手とは戦わずに、「卑屈に贈り物を続けて、で、馬鹿息子が信長は、パパにあれだけ卑屈だったから、自分でも勝てる」と錯覚させて、武田も斉藤も潰されたんですよ。家康も、秀吉が死ぬまでねばって、豊臣家を潰したんですよ。諸葛孔明は司馬仲達に、「孔明が、死ぬまでまとう」作戦でやぶれてますからね。聖徳太子蘇我馬子に、馬子の方が年上なのに、長生き作戦で負けたんです。で、聖徳太子が死に、推古天皇が死んだ、翌年に蘇我馬子は死んでますからね。「敵が死ぬまで、長生きする」というのは、究極の作戦なんです。

はやし。