林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

林雄介、今日の一言(善悪とは)

他人様に助けていただく、助けて頂いて生きていく。当たり前です。
自分で何でも解決しようとするのは傲慢ですし、何でも他人に頼るのも図々しい。
しかし、社会で生き残るのは、生命力が強い図々しい方です。

周りみたら生き残っているのは、自分中心の人。

しかし、時間の裁きがある。長い目でみたら、一時的に自分中心、自分本位で、他人を自殺に追い込むような人が繁栄しますけれど、やがて淘汰される。

悪は栄えるんですが、永続性のある悪なんか歴史上ないんですよ。

組織でも、人でも必ずやったことはタイムラグで戻ってきます。

やったことが戻ってくるから、全うに生きた方がいいですよというのです。

会社でも個人でも、同じです。

いま、やっていることをみたら何年くらいで消えるとか、だいたい経験であたるようになります。

しかし、こう書くと悪人を攻めれなくなります。私は平和的な解決が好きですが、どうしても叩かざるを得ない場合、まず、相手の幸せを念じて叩くしかない。
それでも、やった分は返ってきます。けれど、10仮に不幸が起こるとして、なあなあで済ませたらあとで100くらいの不幸になって返ってきます。
肉でもウナギでも産地偽装をしますが、産地偽装をなあなあで社員や役員がすませて、バレていま、会社が倒産している。
なあなあで済ませたらダメなこともあるんです。

社会というのは相対的な善悪がある。善悪は社会や時代によって変わるでしょう
。しかし、時代や環境を超えた普遍的な善悪の基準もある。それを学ぶのが歴史であり、古今東西の古典なんです。1000年、2000年読み継がれた書物は時代の淘汰に打ち勝っている。
ですから、古典は必要なんです。なぜ、必要かといったら、マクロ的、大局的に物事を判断できないんですよ、その知識がないと。
いろんなところで言っていますが、ヒトラーがおかしいと気づいたドイツ人はいるし、日本の海軍は太平洋戦争のときにアメリカに勝てるわけないと知っていて戦っています。海軍はアメリカ留学している幹部が多いから、ニューヨークの摩天楼をみたら勝てると思わない。
井の中の蛙、地域で組織で安穏として、海を知らず、大丈夫と思っている人は本当に怖い。
そういう人が竹槍でB29に勝てるとかむちゃくちゃなことを平気でいう。
戦争は精神論で絶対に勝てない。
兵力差、地の利、武器の差、大義、いろいろな要素がいる。
戦争というのは、現代では経営。
個人のライフプランも経営です。

個人のライフスタイルも、時代によって変えないといけない。
鉄砲の時代に騎馬武者で突っ込んでいったらダメなんです。