林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

林雄介、今日の一言(机上の空論とは?)

机上の空論とは何か、日本がアメリカと戦ってなぜ負けたか?

日清、日露戦争というのは、明治維新の戦争のときの若者がリーダー。東郷平八郎戊辰戦争を兵隊として戦っています。リーダーは実戦経験者なんです。

ところが日露戦争のあと日本は第一次世界大戦には、参加していない。日英同盟で地中海まで海軍はいこうとしたんですがイギリスに断られた。中国のチンタオにいるドイツ軍を攻めただけなんです。
ですから、戦闘はほとんどなかった。
そうすると、太平洋戦争のリーダーというのは兵隊として戦ったことがないんです。戦争の教科書、マニュアルを読んで、太平洋戦争の計画をたてた。
しかも、大本営の中心メンバーは30代の頭がいいエリート。
自動車の免許の筆記試験で満点を取ったペーパードライバーをF1に出すようなものです。

理屈や理論というのは、経験を法則化したものなんです。

経験がないのに理論だけあったって役に立たない。
英語の勉強なら、日本人が絶対いないところにいって生きていければ話せるようになります。
日本は江戸時代、鎖国をしていた。明治になって欧米の知識を導入しないといけない。明治政府は欧米人を雇ったり、日本人を留学させた。すぐに日本は近代化できた。近代化できなかったら、欧米の植民地になるしかないから、自己実現のために英語を覚えるんじゃない。
英語をエリートですけれど、エリートが英語を覚えれなかったら日本がなくなるんですから真剣さ違います。
失敗を恐れて新しい一歩を踏み出せなかったなんてない。
失敗したら、日本がイギリスとかアメリカの植民地になるわけです。
気概や気迫は、命懸けです。

今の日本は大正時代に似ている。大正時代、日本は平和で文化もファッションも発達しました。日清日露戦争が終わって日本が経済力をつけてくる。
大正時代、軍人は石をぶつけられたといわれている。そういう時代だった。
ところが、昭和は戦争の時代。
戦後、経済成長して一億総中流の恩恵を受け始めた頃にバブルがはじけた。

私は、個人の幸せを考えたら好きなことをして、好きに生きていって欲しいと思います。しかし、戦争中に自己実現なんか難しい。生きることに専念しないといけない。

同じように、日本が経済破綻して、自己実現なんか追求できるのかどうか?