林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

公務員のリストラの是非。(=^▽^=)、大阪市の公務員リストラ条例。

いつもありがとうございます。元官僚で開運アドバイザーの林雄介です。こんばんは。(=^▽^=)

大阪市で、余剰の公務員に対する退職勧告や分限処分等を含む公務員のリストラ条例案が議論されています。

まあ、お好きにどうぞとしか言えません。ただ、本当にリストラしなければいけない闇専従の公務員や仕事をしていない公務員、地方議員のコネで働かない公務員、こういう本当にリストラすべき公務員はリストラできないんですよ。

民間でも同じです。クレーマーみたいな社員はきれないんですよ。リストラしたら労働基準監督所に駆け込んだり、内容証明がくるから、で、リストラそのものが目的化すると各部署の一番、人が良さそうな気が弱い人を切る。それを知っているから、公務員のリストラは馬鹿馬鹿しいと思うわけ。首長は、裸の王様です。私が知事や市長になっても裸の王様になりますよ。職員が数千人いてさ、市長や知事が誰が何してるか把握なんかできないから、結局、ゴマするのがうまい厄介な職員が残るわけ。

で、昔の公務員は議員とか変なコネで入ってきているから、全体の給料を下げた方が早いんですよ。
で、人事って相性や好き嫌いがあるから、例えば、皆さんは職場で浮く可能性があるわけ。よくそういう相談がきますが、安定職で仕事もそこそこみたいな人間が公務員の大多数なんですよ。それが、職場の効率をあげようとしたら、上司も含めて迷惑がられて下手したら評価が低いからリストラの対象になるんですよ。
そういう理不尽なことが起こるわけ。それが、また、自治体の罪として残るんですけどね。

公務員のリストラは耳障りがいいですよ。しかし、排除しなきゃいけない人間が残って、排除したらダメな人間がリストラされる逆選択が必ず起こりますよ。ですから、リストラを前提にせずにはじめから、優秀な人間を集めた方が早いんですよ。で、排除しなきゃいけない人間も排除しない。排除するプロセスで、悪人より多くの善人を排除しちゃうから。議員としがらみもできるし…。政治家と公務員に接点を持たせたらダメなんですよ。
林雄介with,you。

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