林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

勝栄二郎財務次官による野田佳彦内閣支配説。財務省が政財界を牛耳る?。o(^▽^)oむしろ、スケープゴート。

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いつもありがとうございます。林雄介です。o(^▽^)o

もうすぐ退官(6月30日)の勝栄二郎財務次官が野田佳彦内閣を牛耳る裏総理だと一部マスコミやネットで報じられています。しかし、一財務次官が日本を牛耳ることは不可能です。消費税増税のとばっちりです…。

そもそも財務省国税庁を持っています。もし、勝次官が日本を牛耳っているのなら、週刊誌ごと廃刊に追い込めます。(やろうと思えば財務省はやれます。税務調査ができるから。)また、予算案を作りますから、テレビ局の放送免許を持つ総務省を恫喝できます。にも関わらず、週刊誌ごときに、「勝栄二郎財務次官に牛耳られる野田佳彦内閣」と書かれるということは、勝栄二郎次官は普通の事務次官ですよ。

まず、勝次官は早稲田大学法学部から学士入学で東大法学部に入学しています。一般入試で東大法学部を出ていません。次に、霞が関はOBがウヨウヨいます。次官人事はOBの仕事です。で、元財務次官なんかうじゃうじゃいます…。一財務次官が、政財界を牛耳ろうとしても、事務次官等会議を主宰する内閣官房副長官もいます。霞が関で一番、権力があるのは財務省でしょう。しかし、財務次官は財務省のサラリーマンです。ワンマン企業のオーナーではありませんし、次官の任期も1、2年です。

むしろ、安全な財務次官だとマスコミになめられているから報道されるのです。ですから、勝栄二郎次官が牛耳る霞が関、永田町というのはありえない幻想です。そもそも、財務大臣が軽量級なので次官がクローズアップされるのです。裏財務大臣は20才で司法試験に合格した大蔵省出身の古川元久国務大臣です。

そもそも、省庁自治がありますから、財務省が他省庁の仕事に口出しはできません。(予算はくれないけど)。で、野田佳彦内閣に限らず、全内閣の仕事の代行をするのが霞が関です。勝次官が特殊なケースではありません。

林雄介with,you。

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