林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

大津市いじめ事件について。いじめそのものをなくすために。大津市をスケープゴートにしてはならない。

いつもありがとうございます。林雄介です。

警察庁長官が、一般論として大津市いじめ事件について言及されました。「滋賀県警を監督指導できる唯一の公務員が警察庁長官です。」政治家は国家公安委員長内閣総理大臣です。

さて、大津いじめ事件をきっかけに、マスコミが全国のいじめ事件を報道しはじめました。大津市いじめ事件は、きっかけであって、いじめ、パワハラ、セクハラ、こうした類のものを社会からなくしていくことが、私の希望ですし、皆さんの望むところであると思います。次は、ブラック企業の苦情を官公庁に直訴するブログにしようかな…。私が大学院に通っていた時に、「林君は感情移入しずきるから絶対に市民運動の類をしないようにクールに接しなさい」と教授に指導された記憶があります。

いじめは、弱者強者がいれば必ず起こります。しかし、度を超したいじめやパワハラブラック企業によって、過労死や自殺者がいることは、改善しなければいけない社会システムがあるのです。宮崎県でも高校生が溺れさせられ心肺停止状態になるという悪質極まりない事件が起こり、動画が流出しました。

話がややこしくなるので結論だけ書きますが、正義を断定することは難しい。今回も、あくまでいじめ隠蔽と受け取られた事実がなぜ、どのような理由で起こったのか?は明らかにされる必要があります。しかし、いじめがなかった可能性もあります。つまり、ちゃんときっちり捜査をして裁判で白黒をつければよいのです。日本では私的制裁(リンチ)は、禁止されています。ですから、皆さんが加害者や教育委員会、中学校、滋賀県庁に脅迫したり、カッターを送るのは犯罪です。加害者や家族の実名記載も法的には私的制裁になります。行政、司法の仕事です。今回、それが機能しなかったことは大問題ですが、皆さんが司法や行政のかわりに加害者を裁くことは絶対にできません。昨日、自殺者が出そうな予感がすると記事に書きましたが、関係者が死ぬことは少なくとも私が望むところではありません。

林雄介拝。

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