林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

3、タレント議員について(2012年衆議院選挙・解説:林雄介)

(2012年衆議院選挙・解説:林雄介)

林雄介の衆議院選挙解説「公式よくわかる政治入門」が開設されました。http://intely.jp/pc/group/477

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こんな感じで解説しています!。


3、タレント議員について

私は、タレント議員はいらないと思っています。タレント議員を選ぶなら、裁判員制度のように抽選で国民を政治家にした方が、政治に民意が反映されると思います。皆さんが、抽選で選ばれて政治をしたらそれで民意が反映されます。あえて、タレントを政治家にする必要はないと思います。例えば、オリンピック選手はスポーツの頂点です。しかし、国会は「法律」を決めるところです。ですから、市民感覚という言葉を使う政治家がいますけれど、だったら「裁判員制度のように抽選で市民を国会議員にしたらいいのです。」

 

4、衆議院参議院2つあるのはなぜ?

衆議院は、国民の声を反映するためにあります。ですから、内閣不信任案は衆議院しか出せません。参議院は、内閣不信任案を出せません。内閣総理大臣の問責決議を参議院は出せますが、強制力がないので、衆議院の解散などは起こりません。その代わり、衆議院は解散がありますから、任期4年間を全うすることは困難です。参議院は、任期が6年で解散がありません。学校で、「慎重に審議するために衆議院参議院がある」教わったと思います。成り立ちが違うのです。衆議院は、明治時代からありました。参議院は、貴族院と言って学者や貴族が運営していました。同じように、イギリスも庶民院(下院)と上院(貴族院)があります。アメリカは、下院は州の人口によって、当選者数が違います。上院は州の人口に変らず、各州2名で合計50州ありますから、100名です。下院は人口が多い州の意見が反映されますが、上院は州の意見が平等に反映されます。合衆国は州の連合体でもあります。ですから、州の意見を平等に聞くために上院が必要なのです。

日本でも、戦後、貴族院参議院に変った時は、「緑風会」という自民党でも社会党でもない、参議院独自の強力な勢力がありました。参議院というのは、学問の神様である菅原道真がやっていた仕事が参議です。大隈重信西郷隆盛も参議です。国に意見する頭のいい人が参議です。本来の参議の意味はそういう意味です。ですから、参議院議員に「タレント」を出馬させるのはおかしいのです。衆議院は解散がありますから、本来であれば、法律家や学者が集まって、法律案を参議院で作って、衆議院で民意を問えばよいのです。日本に衆議院参議院が有るのは、本当はそういうことなんですが、「タレント墓場化」しているわけです。

林雄介with,you。

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