林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

41、永田町の議員会館(2012年衆議院選挙・解説:林雄介)

 

いつもありがとうございます。林雄介です。

Intely編集部公式サイト、林雄介の衆議院選挙解説「公式よくわかる政治入門」が開設されました。

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こんな感じで解説しています!。

41、永田町の議員会館(2012年衆議院選挙・解説:林雄介)

 政治の中枢は、「永田町」です。永田町には、国会、首相官邸、首相公邸、議員会館があります。議員会館というのは、衆議院が2つ、参議院が1つ持っています。2部屋あり、1部屋に議員の書斎と応接室、1部屋を秘書の事務室にしてあります。大物議員は、議員会館以外に自腹で事務所を借りています。

 議員会館には、官公庁から資料が山のように届けられます(大体は読まれません。きちんと読んでいるのは、官僚出身者と法曹界の人)。選挙区からは、陳情に訪れます。

 議員会館の地下道を通って、国会に行くことが出来ます。

 

42、国会議員の1週間を紹介!(2012年衆議院選挙・解説:林雄介)

 国会議員は、何をしているのでしょうか?まず、国会は1月に開催されます。そして、150日開催されます。これを通常国会といいます。次に、今回は12月26日に新しい総理大臣を選ぶための、特別国会が開かれます。また、通常国会は1回まで延長が可能ですが、それでも話し合いが付かなかった場合、「臨時国会」が開催されます。そのため、年がら年中、国会は開かれています。

 真面目な議員は、国会の委員会に出席します。ただし、出席しない議員もいます(地味な委員会は来ないことがあります。)委員会の定数は、会派ごとに割り当てられるので、与党の議員は複数の委員会に所属しています。会派は、政党+無所属議員や複数の政党で統一会派を作ることもあります。この会派が国会の活動単位です。

 次に、衆議院議員は、いつ解散があるかわからないので、選挙のための政治活動を行います。まず、地元の陳情を受けます。陳情というのは、「役所」や「国会」への直訴です。陳情は、役所に丸投げされます。次に、金曜日に地元に帰って後援会の集会や支援者まわりや街頭演説をします。(政治活動のメインはこの選挙のための活動になります。)政治家が、後援会を無視し、きちんと政治家としての仕事をすると「冷たい人」、「地元のことを考えない人」、「面倒見が悪い」と言われ落選します。そこで、国会よりも地元の政治活動がメインになります。これが、日本の政治を悪くしている元凶のような気もします。

 

43、国会議員政策秘書のなり方(2012年衆議院選挙・解説:林雄介)

 国会議員には、2人の公設秘書と1人の政策秘書の合計3人が、国から給料を支払われる特別職の公務員としてつけられています。

 公設秘書は、政治家が自由に任命できます。政策秘書は、国家公務員上級職(旧1種等)の合格者や博士号取得者、司法試験合格者が任用資格を持っています。もう1つは、年に1回、国会事務局が行う政策秘書試験に合格すると任用資格が出来ます。東大等での1次試験(筆記)と国会事務局での面接試験(2次試験)で合否を決めます。

 出題内容は、公務員試験の行政区分の試験と「論述問題」です。あとは、「政策秘書は、必ず任用されるわけではないけれどいいのか?」、「議員が落選したら、失業するけどいいか?」、「将来的に政治家になる気があるのか?」的なことを面接で聞かれることもあります。過去問題を解き、あとは、レベル的に旧国家公務員Ⅰ種とⅡ種の中間ぐらいだと思います。論述は、「新聞ダイジェスト」を1年間読むといいと思います。

 論述は、「模範解答的な右でも左でもない回答を書きます」。私が今、受験したら、「論述」で落とされると思います(自説を展開してしまうので)。

 他の公設秘書より高い給料が設定されています。

本来は、「政策を立案するため」の秘書ですが、政策秘書も選挙関係の仕事をすることになります。政策は、官僚に丸投げ。これはいい悪いではなくて、「政治家は落選したら、政治家の地位を失うので、政策立案より政治家でい続けるための活動がメインになるのは仕方がないことです。

 

林雄介with,you。

 

〇林雄介公式HP

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