日中韓ＦＴＡの交渉、ソウルで開始。なぜ、今、日中韓ＦＴＡなのか？ＴＰＰ交渉への牽制です。

いつもありがとうございます。林雄介です。

韓国のソウルで、日中韓ＦＴＡ交渉がスタートしました。ちなみに、人、モノ、金が動くのが経済連携協定（ＥＰＡ）で、関税を低くしたりなくしてモノ・金の移動を自由にするのが、ＦＴＡ（自由貿易協定）です。

では、なぜ今、日中韓でＦＴＡ交渉をスタートさせたのでしょうか？。
中国との尖閣諸島問題、韓国の竹島問題で日中韓の仲が最悪の時期になぜ、日中韓ＦＴＡ交渉をスタートさせたのでしょうか？。

それは、アメリカに対する日中韓の牽制です。
まず、韓国はアメリカと米韓ＦＴＡを締結しています。
そして、日本はＴＰＰ交渉でアメリカに大きな譲歩を迫られています。

ＴＰＰは、アメリカがアジア貿易から閉め出されるのを防ぐために、利用して日本相手にＴＰＰで、アメリカにとって有利なルールで貿易交渉をしようとしているわけです。韓国も米韓ＦＴＡで米国に譲歩させられました。

逆に、アメリカに対抗できるとすれば、領土問題は領土問題で喧嘩しながら、日中韓で経済は協力してアメリカと交渉するしかないんですよ。日中韓３国ＶＳアメリカなら、外交交渉をできるんです。
ですから、呉越同舟で仲が悪い国同士で、話し合っているんです。ただ、目的はアメリカに貿易交渉で日中韓で対抗するためだけなんですが、怖いのは日本の歴史問題や靖国問題を中国や韓国が持ち出してきたら、貿易同盟なんか無理ですよ。政治同盟じゃないんです。友好同盟でもないんです。

日中韓３国がバラバラに貿易交渉をするとアメリカに一方的に貿易交渉をリードされますから、歴史や領土を棚置きにしてアメリカを牽制したら、また、尖閣諸島は尖閣諸島で、竹島は竹島で、靖国は靖国で日中韓国で喧嘩をしたらいいんです。今回は、とりあえずアメリカを牽制するために、仲が悪い国同士、呉越同舟でやりましょうという現実的な交渉なんです。だから、ＥＰＡだと人の移動、外国人労働者問題が出てきますから、ＦＴＡ交渉なんです。

しかし、手段と目的が逆転して、絶対に韓国が従軍慰安婦問題を出してきますよ。これは、日中韓国の官僚は仲が悪いまま、とりあえず手を組んで、また、アメリカが妥協したら、喧嘩は再開しましょうということで、意思統一はできているんです。ただし、政治家が日中韓国とも意思統一ができていませんし、なぜ、今、日中韓のＦＴＡ交渉なのか、交渉当事者の政治家が理解できていないんですよ。だから、領土問題や従軍慰安婦問題が貿易交渉で出てきますよ。官僚は下準備しかできませんから９９％、下準備をしても、最後の交渉の１％で大統領が従軍慰安婦問題を持ち出したら、それで日中韓３国の官僚の苦労が水の泡になるんですよ。

林雄介ｗｉｔｈ，ｙｏｕ。

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