林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

林雄介と読書会、公務員の教科書(算数・数学編)解説2。

まず、民営化万能論が、いかに間違っているかね、それを書いたんだけれど。

救急車のタクシー化。社会福祉というのは、「利用者の知的水準とモラルにかかってる」ですから、移民も拒否するし、「日本人の教育をきちんとやって、社会福祉のコストを下げないといけない。」

老人は、「死ぬまで働かせる。」労働力としてではなく、「生きがいがなくなると、暇だから、病院にいくから、居場所を作るために労働力にするんです。」ニートは1日でなくせる。放送大学に強制入学させたら、学生だからニートではない。放送大学を中核にして、東大、京大、早慶が協力して、「強制就学」。勉強させて、勉強させて、最後は、JICAの職員にして、海外で教師をやってもらう。

あとは、数学。数学というのは、意味もなく発達していない。計算尺というのは、計算機なんです。対数は、計算機を使うためのツールなんですよ。
結局、実用数学でしかないものを、クイズみたいなテストと入試をやるから、数学嫌いが増えるんです。ですから、数学というのは、実は、100%実学であると。そのための数学史の本を書いたんですが、数学史の本だと読者が読めないということで、最後の付録にして、だいぶ削除したんです。これも、3分の1以上削除してある。

法律でも、経済でも、学説史はおもしろいんですよ。コンドラチェフ、経済循環を発見したソ連の経済学者なんだけど、「資本主義が破綻するという理論的根拠をみつけるようにスターリンから指示された。ところが、経済分析をしたら、資本主義は景気循環を繰り返しながら、成長しているから、破綻しないという理論をみつけちゃったんです。で、スターリンは処刑したかったんだけど、あまりに著名な経済学者だから、とりあえず、軟禁したんです。で、最後は、処刑されたんですけどね、ひそかに。」

これが、50年周期で好景気と不景気になるというコンドラチェフ・サイクルの歴史なんです。歴史と人物と理論がセットなら、覚えられるんですよ。
単純暗記というのは、引っ掛け材料がないから、覚えにくいのです。

はやし。