林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

中国に食糧を握られる危険性。

このブログも終了しますから、ちゃんと自己紹介をしましょう。
ご存知とは思いますが、農林水産省出身です。

私は過剰に農業を保護する必要はないと思います。

ただし、TPPで農業を海外から輸入することになったときに、ちゃんと確保できるかな?

周期的に不作は起こります。次に、食糧は戦略物資になりますから、レアアースの禁輸で騒ぎになった。
自由競争にしたら、一番、土地があって人口がある中国からの農産物輸入がかなりの量になる。
他国は、日本相手に食糧を武器には使いづらい。中国は、間違いなく、TPPで禁止しても、政治的に農産物の輸入を止めるよ。平気で条約なんか破るよ。ロシアも日ソ中立条約を破って日本に攻めてきた。

自由貿易は、民主主義国家同士じゃないと難しい。禁輸で経済的な損失を被るから禁輸しないというのは日本やオーストラリアみたいな国で、オーストラリアだって、日本の自給率が落ちたら、「捕鯨国に小麦は渡せない」とか言い出すんじゃないか?
落ちても30%まで、自給率20%を下回ったら食料価格は暴騰して、日本でやはり農業をやることになるでしょう。ただ、石油も鉄も農産物もすべて他国からの輸入で大丈夫かな。