林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

脱原発運動家の皆様に恐縮なお願いがあります。

いつもありがとうございます。林雄介です。(=^▽^=)

金曜日、お疲れ様でした。本来、私がお願いすべきことではありませんが、脱原発運動をされている方々に非常に恐縮なお願いがあります。
無作為抽出で、皆様が購入された食品のセシウム検査をお願いしたいのです。セシウム検査は、民間の検査機関で行うと一サンプルあたり数万円かかります。そして、食品のセシウム検査機はおそよ100万円します。東北等で自治体が検査をしていますが、検査機そのものが県単位でも10台程度しかないのが現状です。
私は、BSE〔狂牛病〕等に多少関わった人間として、BSEとセシウム検査は別次元の問題であると考えています。BSEの場合、最悪は牛を消費しなければ済む問題です。セシウムは、農畜産物すべての問題と食の偽装に関わる問題です。日本産の農畜産物がすべて海外産に置き換わったとしても必ず国内産を海外産等に偽装する業者がおそらくは出てくるでしょう、残念ながら。

ですから、産地証明等は無意味なのです。これは、スーパーや食品販売店で無作為抽出に購入したあらゆる食品のセシウム検査を行い、セシウムが検出された食品から重点的に流通管理等の監視をするしか手段がないのです。

可能性として、ほとんどすべての農畜産物にセシウムが混入していることが否定できない以上、全食品のセシウム検査が必要です。しかし、物理的に今からセシウム検査機を大量生産しても不可能なのです。この場合、無作為抽出〔ランダム〕に店頭で購入した食品のセシウム検査をして、セシウムが検出された食品を重点的にチェックする後手後手の対策しかセシウム検査はできません。統計学的には、全国で数百から数千単位のランダムなサンプルを検査すれば高い確率で、セシウムが混入している農畜産物の特定が可能です。しかし、国はそうした検査はできません。ですから、もし脱原発反原発運動をされているなら、食品のランダムなセシウム検査をNPO等で行って欲しいのです。セシウムが検出されれば、国は対策をとれますから。

林雄介with,you。

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