林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

改正著作権法は不要、監視国家でしかない。o(^▽^)o

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いつもありがとうございます。林雄介です。o(^▽^)o

改正著作権法競馬法の改正が成立しました。私が退官してからの方がスムーズに競馬法が改正されるようになった気がしますが、きっと気のせいでしょう。さて、競馬法はさておき、改正著作権法ではインターネット上にある著作権違反の音楽や動画をダウンロードする行為に対して懲役2年以下または200万円以下の刑事罰を課すことが可能になります。これはやりすぎです。民事賠償はまだ理解できます。例えば、私のブログ等の転載は著作権法違反であれば損害賠償請求を行う可能性はあります。「知的所有権の侵害やゴーストライターの使用者を死刑にする法律を林雄介内閣は目指します。私もよく侵害されますから。気持ちはわかる。」知的所有権は大事ですよ。ただ、刑事罰は必要最低限にすることが憲法も想定しているはずなんですね、個の尊厳が理念だから。
改正著作権法は2つの点から問題があります。まず、中古品購入は合法であること。ネット上の30秒の音楽をダウンロードしても犯罪になるにも関わらず、50円の中古CDアルバムの購入は合法であること。

次に、公平性にかける法律であること。法律は公平性が必要です。改正著作権法では、恣意的に法の適用が可能になります。著作権にうるさいレコード会社とあまり気にしない会社なら、著作権にうるさい会社の音楽をダウンロードした人間が「見せしめ逮捕」される可能性があります。悪質性が極めて高くない限り逮捕はしても、起訴はしないでしょう。つまり、特定の音楽業界等の意向を受けた法律が速やかに可決される国会のあり方そのものに問題があるのです。特定の業界を利するために刑事罰を課すことが可能な見せしめ逮捕、別件逮捕可能な改正著作権法可決は、この国の立法府が正常に機能していない証拠ですよ。

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