林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

加害者や加害者家族、大津市教育委員会や担任教師のネット公開処刑を望んでいる皆様へ。大津市いじめ事件。

いつもありがとうございます。林雄介です。

まず、機能不全の可能性が高かった大津市を動かした皆様方のマンパワーには敬意を表します。ただし、加害者や加害者家族、担任教師や大津市教育委員会公開処刑を望んでおられるんじゃないかと思うと困るんですね…。担任教師の氏名が普通にブログやYahoo!コメントに書かれていますが、やはり問題だと思います。教育長と校長は公人として記者会見していますが、担任教師は、慎重に調査した上で事実認定をして必要があれば、処分したり、刑事責任も発生するかもしれませんが、その最終判断は裁判所の仕事です。

中東や中世、江戸時代において、処刑というのは一般的には娯楽でした。ヘミングウェイが、「人が死ななければ、戦争は最高のエンターテイメント」という主旨のことを言っているんですね。

人間には本質的に、そういうものを見たい本能があるのかもしれません。しかし、日本の法律は私的制裁の禁止、加害者の人権も保障しています。ですから、公開処刑だとワイドショーやローマの奴隷の殺し合いの見せ物になってしまいます。それは、近代法体系を根本的に覆す発想です…。

まず、加害者?の3人は黙秘していると報道されています。しつこいですが、日本は法律で、加害者の人権も裁判を受ける権利も保障されています。最初の記事で、私も感情的になっていましたから、加害者に人権はないと書きましたが、加害者に人権はあります、憲法が保障しています。少年法を無視して死刑にもできません。ただ、悪質性の高い、いじめ事件に関しては、終身刑の導入を真剣に検討すべきだと考えています。やはり、善悪の基準を明確化する義務が国にはあるのです。少年法は、重大事件については厳罰化を、それ以外は現行の少年法の適用を(少年法の目的が変わるので中身の全面改正が必要。)1つの考え方ですが、「人が死んだか?、死んでいないか?」を線引きにしたらいいと思います。自殺に追い込んだり、殺人は少年法の対象外にして、窃盗等は少年法の対象内。「とにかく人を殺したらダメ」だというところから教えないとダメなんじゃないでしょうか?。義憤にかられて、フライングしないようにお願いいたします。

林雄介with,you。

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